ホンダ勢のシルバーストン予選
フェルタッペン+レッドブル・ホンダがメルセデスの連勝を抑える会心の流れでスプリント予選を駆け抜けたが、ホンダPUの他の3人は、苦しい土曜日を過ごした。
マックス・フェルスタッペン / レッドブル・ホンダ
レースのポールポジション
「今日はとても楽しいセッションでした。3ポイントを獲得できたのはもちろんうれしいし、レースの結果によってポールポジションも獲得できたのはおかしな気分ですが、もらえるものはもらっておきます!」
「このコースは追い抜きが 難しいけれど、いいスタートが決まり、1周目はルイス(ハミルトン/メルセデス)といい戦いができました。そこからは自分たちのペースで進めようとしましたが、結果的にはお互い最後までハードにプッシュすることになりました。その辺りは、タイヤ にブリスターが出てうまくマネージしなければならなかったことからも、見て取れるかと思います」
「燃料搭載が少ない状態でレースをスタートすると、高速コーナーでもマシンをハードにプッシュすることができるので、一周ごとにタイヤに負担がかかっていくけれど、全員が同じ条件ですからね」
「明日のレースに向けてマシンのセッティングを変更することは禁止されていますが、今日の結果からメルセデスとは僅差であることも分かりました。ボクらはコーナーではとても速いけれど、彼らはストレートが速いので、とてもエキサイティングなバトルになるはずです」
「チームはここまで新フォーマットのレースウイークをうまくこなせています。また、ファンの皆さんにも感謝しています。みんながイギリス人ドライバーを応援す るために集まっていることは分かっているけれど、応援してくれる姿を見るのは最高の気分です。ボクは明日、ルイスや他のみんなといいバトルをしたいと思うし、それがファンを楽しませることになるはずです」
セルジオ・ペレス / レッドブル・ホンダ
20番グリッド
「マシンの感触がとてもよかっただけに、スプリントレースのリタイアはとても残念です。よくない一日になり、チームには申し訳ないとしか言えません。ランド(ノリス/マクラーレン)とのバトル中にリアを失 って、台無しになってしまいました。コーナーの中盤にいてスロットルをかなり開けていたところで、前方からの乱気流につかまり、コースアウトしてしまいました。ウォールへの接触は避けられましたが、このスピンの後からタイヤの振動が大きくなり、それがリタイアの原因になりました。チームが振動によるマシンへのダメージを懸念したことと、それ以上走っても順位を上げられないことで、リタイアを決断しました」
「最後尾からのスタートとなり、ここはオーバーテイクが簡単ではないけれど、マシンのペースはいいので、ハードにプッシュしてなるべく多くのポイントを持ち帰りたい。今が最悪の状態ですが、明日はまた違った展開になるので、何が起きるか楽しみです」
ピエール・ガスリー / スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
12番グリッド
「とてもフラストレーションが溜まる結果で、望んでいたものではありません。FP1で調子が上がらず、1回のフリー走行だけでは予選までに十分な対応ができずに苦戦する形になってしまいました。マシンにはもっ とポテンシャルがあることが分かっているのに、それを上手く引き出せていないので、とても残念です。今夜はすべてのデータを見直し、明日のレースではポイント獲得のためにできることをすべて試して臨みます」
角田裕毅 / スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
16番グリッド
「今日のパフォーマンスにはがっかりしています。満足いくポジションでフィニッシュできず、明日も同じグリッドからスタートすることになりました。予選前のフリー走行が1回という今週末のフォーマットは、ルーキーにとって非常に厳しいですが、ファンの皆さんが楽しんでくれていればと思います。レースウイークを通じてマシンパフォーマンスで悩んでいるので、今夜もデータを見直し、明日のレースに向けて理解を深めていきます」
【STINGER】
photo by Honda