カピト、ラッセルのチームを思う気遣いを絶賛
ハンガリーGPでシーズン初ポイントを手にしたジョージ・ラッセル。チーム代表のヨースト・カピトは、彼の心遣いを絶賛した。
レース中盤、ラッセルは無線でチームに、「必要ならニキー(ニコラス・ラティ)を先にピットインさせてもいいよ」と伝えた。カピトが感激したのは、自分のことより、チームの得点を優先したこの言葉だった。前にいるラティフィが最良のタイミングでタイヤ交換をすることで、より多くのポイントがチームに入る。
ウィリアムズの二人は、スタート直後の混乱をうまく交わして6位に躍進、ラッセルがチームに提案したのは、23周目にタイヤ交換のピットインに入る前の20周目辺り。この時ラティフィは、序盤の混乱を利して3番手を走っていた。17-18番手が“定位置”のウィリアムズにとって、望外のポイントを獲得できるチャンス。
この時ラッセルは7位で彼にも得点獲得のチャンスだったったが、自分よりチームにより多くの得点が入ることを優先した提案だった。
その結果、チームは、ラッセルを21周目、ラティフィを22周目にピットインさせ、ラティフィ8位、ラッテル9位のダブル入賞、チームはシーズン初のポイントを獲得した。
ラッセルの気遣いを受け止めたカピトは、「このまま暑さが続けば、これからも面白い闘いができる」と、夏休み明けに期待をかけている。
[STINGER]山口正己
photo by WILLIAMS