ホンダのイタリアGPby田辺TD–フェルタッペン+レッドブル・ホンダポール!!
11日に行なわれた2021F1GP第14戦イタリアGPの予選で、フェルタッペン+レッドブル・ホンダがポールポジションを決めた。タイム的には2位だったが、ベストタイムを記録したボッタス+メルセデスが、予選を前にパワーユニット交換を行なったペナルティで最後尾スタートが決まっていたため、フェルタッペン+レッドブル・ホンダが繰り上がってポールポジションとなった。
決勝グリッドを決めるスプリント・レースのオープニングラップで、3番グリッドのフェルスタッペンが好発進。首位のボッタスに迫り、2番手にポジションを上げたた。6番グリッドのピエール・ガスリーも素晴らしいスタートで、4番手に上がったが、リカルド+マクラーレン、ハミルトン+メルセデスと続けざまに接触、ダメージを負ったフロントウイングがマシンの下に潜り込み、ガスリーは次の高速グランデでコースアウト。バリアに当たってリタイアを喫した。
このクラッシュによるダメージは現在調査中で、明日はピットレーン スタートの必要があるかを精査している。
角田裕毅も、スタート直後にクビツァ+アルファロメオと接触してフロントウイングを破損。ピットに戻って交換し、最後尾から挽回を期す形に。また。ペレス+レッドブル・ホンダは、序盤のバトルでポジションを落とし、同じく追い上げの レースとなった。
レッドブル・レーシング・ホンダ2台とガスリーはミディアムタイヤを選択したが、角田はソフトタイヤでスタート。利点を活かし、8周目のターン1でマゼピン+ハースをオーバーテイク。ここからさらに16番手までポジションを上げた角田は、日曜日のレースは15番グリッドからのスタートとなった。このレース中に記録した最高速356km/hが、全体で最速だった。
9周目、ペレスは、ターン1でストロール+アストンマーチンに仕掛けるが、シケインをショートカットしたことでポジションを返上。次のラップの同じコーナーで、アウトサイドから抜いて9位に浮上。決勝での8番 グリッドを決めた。
フェルスタッペンは、好調なペースを見せていたが、リスクは犯さずにポジションを守り切って2位でゴール。明日のポールポジションと2ポイントを獲得してドライバーズチャンピオンシップでのリードを5ポイントに拡大した。
ホンダF1レーシング田辺豊治テクニカルディレクター
「今日のスプリント予選では、3番手からスタートしたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペンがポジションを1つ上げて2位を獲得しました。本日トップでフィニッシュしたマシンのペナルティーが決定していますので、明日はフェルスタッペン選手がポールポジションからのスタートとなり、非常によい結果を得ること ができました」
「チームメートのペレスは、スタートでポジションを落としたものの、DRSトレインでオーバーテイクが難しい状況の中で、スタートポジションと同じ9位まで挽回して終了しました」
「6番グリッドからスタートしたスクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリーが、スタート直後の混乱での接触によってリタイアとなったことは非常に残念に思っています。角田もスタート直後に接触があり、フロントウィングを交換。最後尾まで下がりましたが、そこからいいオーバーテイクを見せて16番手までポジションを取り戻すことができています」
「本日のスプリント予選は18ラップで行われましたが、本番レースは53ラップです。通常のレースフォーマットとは異なり、スタート時に使用するタイヤのコンパウントは自由になるので、本日の結果を見直した上で、各チームはさらに戦闘力を上げるべく色々な検討を加えた戦略を立てて臨んでくるはずです」
「今日は2つのチームで明暗が分かれてしまいましたが、十分な準備をして、明日の本番レースでは4台のマシンがいいレースをできるように準備をして臨みます」
【STINGER】
photo by Honda