お帰り、アルボン!!
まだ噂の段階だが、今シーズンを迎える前に、レッドブルの正ドライバーからサードドライバーに“格下げ”され、シミュレーターの中で過ごしていたアレキサンダー・アルボンが、2022シーズンにウィリアムズでF1GPに復帰するという。ウィリアムズのシートは、ジョージ・ラッセルがメルセデスに抜擢されたことで空席になっていた。
また、2021年の1年間、レッドブルのシュレーターでの熱心さが買われ、さらにレッドブルとの契約のオプションが2023年までとなっていることから、レッドブルのクリスチャン・ホナー代表は、「アレックスの復帰は十分考えられる」とコメントしたとい。契約書にサインした後も、夜までシミュレーターに戻った姿勢には、誰もが称賛の声を上げている。
また、タイの血を引くアレキサンダー・アルボンのドライビングのポテンシャルは、カート時代からのライバルだったマックス・フェルタッペンやシャルル・ルクレールも認めるところ。フェルスタッペンは、「アレックスが一番速い」と言っている。
2021年にアルボンが務めたウィリアムズのシュミレーション・ドライバーは、他に、ユーリ・ビップスをメインに、リアム・ローソンとジェイク・デニスが引き継ぎ、さらにフォーミュラEなどでも経験を積んでいるセバスチャン・ブエミとも契約する予定であり、ヨースト・カピトが描くウィリアムズの未来像は、確実に明るい方向に向かっている。
[STINGER]山口正己
photo by WILLIAMS