フランク・ウィリアムズ逝く
11月26日、ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリングの創始者サー・フランク・ウィリアムズが亡くなったことを28日にウィリアムズが伝えた。享年79歳。
フランク・ウィリアムズは、1986年F1シーズン開幕前の交通事故で脊髄損傷したが、退院してチームの指揮を採り、『車椅子の闘将』として、7回のワールドチャンピオンと、9回のコンストラクターズ・タイトを歴史に刻んだ。
F1での活動は、1968年から不安定な形で始まり、1971年から1974年に極貧チームとして、メカニックの帰りのガソリン代のためにパドックで時計を売る光景が目撃されるなど苦慮した1976年を最後に、アラブの石油会社“サウディア”のスポンサーを得て、トップチームの道を歩み始め、2019年まで50年の長きにわたるチーム代表最長記録を達成して親しまれ、英国から大英帝国勲章とSr.の称号が贈られている。
2016年に肺炎で入院した後は、車椅子のてウィリアムズ卿の姿でパドックに現れることはなくなったていた。
チームは、ウィリアムズ卿をチーム代表においたまま、2013年に娘のクレアがチーム副代表を務めた後、2021年シーズンから、投資会社のドリントル・キャピタルにチームが譲渡され、現在に至る。
11月28日、ウィリアムズ・チームは、悲しみの中で、以下のようなステイトメントで逝去を伝えた。
「フランク卿は金曜日(11月28日)に入院した後、今朝、家族に囲まれて平和に亡くなりました」
「今日、私たちは私たちの非常に愛され、インスピレーションを与える表彰台に敬意を表します。フランクは多くの人に惜しまれるでしょう。現時点では、すべての友人や同僚がウィリアムズ家のプライバシーに対する希望を尊重するようお願いします」
【STINGER】は、フランク・ウィリアムズ逝去に接し、深い哀悼の意を表します。合唱
[STINGER]山口正己
photo by WILLIAMS