マゼピン排斥の裏側
ロシアとウクライナの紛争かF1にも波及した。
ロシア人のニキータ・マゼピンに対して、所属チームのハースF1チームから、“マゼピンが2022シーズンを走ることはない”というリリースが届いた。
ハースF1チームは、“ウクライナへの侵攻に対してショックを受けている。マゼピンとスポンサーのウラクラリの契約を即座に解約した”と報告。
政治とスポーツは別、というのは正論だが、ハースF1チームがこの段階でこの決定をせざるを得なかったというのは、しごく当然のことだったとも解釈できる。
マゼピンにはもちろん、ハースF1チームに同情を禁じ得ないが、状況として避けられない事態となった。
唯一の希望は、ハースF1チームの発表が、“2022シーズンを走ることはない”と期間を限定しているように解釈できるところか。
正直なところ、マゼピンにF1を走るポテンシャルがあるとは言い難いけれど、政治絡みでこうして事態を招いてしまうのは、哀しいことだ。
[STINGER]山口正己
Photo by Haas F1 Team