角田裕毅+アルファタウリのカナダGP
角田裕毅は、カナダGPの決勝を、パワーユニット交換で最後尾からスタートしたが、予選後にコメントした通り、好調にレースを進めていた。しかし、70周レースの49周目に行なった2度目のタイヤ交換のピットアウト直後に、コーナーを直進してバリアの餌食になった。
「レース後にガレージに行って、チーム全員に謝罪しました。ピットアウト直後に無理をしすぎてタイヤ・バリアに当たってしまいました。今日はペースが良かったし、追い越しが難しくても、それまでは力強くリカバリーできていたので、結末にはがっかりです」
スクーデリア・アルファタウリのテクニカルディレクターのジョディ・エギントンは、「とても残念なレースだった」とレースを振り返った。
「チーム戦略で、ピエール(ガスリー)を早々にピットインさせ、他車のいない空気が奇麗なところに送りだす作戦を取ったけれど、追い越しができずに周囲のクルマに前をふさがれ、さらにヴァーチャルセフティカーのタイミングに影響されました」
「ハードタイヤの最初のセットのバランスが良くなかったため、今日はポイント獲得ポジションに入るのに十分な進歩を遂げることができなかった。これはここまで築いた地盤を失ったことを意味しており、回復するために次のレースで力強く戻ってくる必要があります」
次のレースは、今回のサーキット・ジル・ヴィルヌーブと同じく高速コースのシルバーストン。角田裕毅とスクーデリア・アルファタウリの巻き返しが期待される。
【STINGER】
photo by Scuderia AlphaTauri