最後の1周でニューガーデンがエクソンをパス!–第107回インディ500
第107回インディ500は、最後の最後にすべてが凝縮されたレースになった。
アクシデントで赤旗3回。何度も繰り返された再スタートの中で、まさに最後の最後、最終ラップにジョセフ・ニューガーデが、去年の覇者マーカス・エリクソンを抜きさって初優勝を飾った。
“100周まではビジネスだ”という言葉どおり。今回のthe500は文字通り、200周の半分の100周までは何もおきない珍しい展開だったが、101周目に最初のクラッシュが起きてイエローコーションが出たところからインディ500らしく進んだ。
ポールスタートのパロウがピットアウトしたところに、後ろからピットアウトしてきたマシンがスピンして突っ込んで“撃墜”。150周目に、グロジャンがスピン/クラッシュ。再スタートの後にローゼンクビストがスピンしてアウト側のマシンに接触。外れたタイヤが金網を超えて飛び出したが、観客席ギリギリをかすめて駐車場に停車中の車に落下。怪我人が出なかったのは不幸中の幸いだった。
残り10周の再スタートで、後方でマスクラッシュが起きて赤旗。さらに隊列が整わないという理由でスタートがやり直し。さらにゴールまで3周で再スタートになったが、トップを走っていたパト・オワードがクラッシュ。最後は、残り1周でトップのエリクソンをパスしたニューガーデンが、ハッピーエンドの主役になった。
第107回インディ500トップ10
1.ジョセフ・ニューガーデン(C)
2.マーカス・エリクソン(H)
3.サンティノ・フェルッチ(C)
4.アレックス・パロウ(H)
5.アレキサンダー・ロッシ(H)
6.スコット・ディクソン(H)
7.佐藤琢磨(H)
8.コナン・デイリー(C)
9.コルトン・ハータ(H)
10.ディネス・ヴィーセーケー(C)
※C=シボレー/H=ホンダ
【STINGER】
Photo by INDYCAR