超高速から超低速へ—-初日はノリスが一番星、角田19番手に沈む!

ここ数戦、最速のマシンを得たノリス+マクラーレン!
超高速シルバーストンから、超低速オンガロリンクへ! スケジュール開始前日の大雨で、ピートやパドックが冠水し、一時はハンガリーGPじたいの開催が危ぶまれたが、夜を徹する排水作業のお蔭で、セッション初日金曜日のスケジュールは予定とおりに始まった。
7月7日の2024F1GP代12戦イギリスGPで、F1通算104回目の優勝を飾ったルイス・ハミルトンが感涙に咽んだ。優勝は2020年第21戦サウジアラビアGP以来、2年7カ月も勝利から遠ざかっていた。この間、“潮時かもしれない”という思いが脳裏を過ったこともあったという。
久々の優勝までの間、ハミルトンはどん底を。味わっていたことをコメントしたが、涙の理由は、三つあった。
まず、勝利が嬉しいこと。これは当然といえば当然だが、このレースが特別な一戦だった。メルセデスでの最後の母国イギリスGPだったのだ。来年はフェラーリ移籍が決まっているので、メルセデスでイギリスGPにに勝つ最後のチャンスだった。ハミルトンは、「だから、チームのため、そして応援してくれたファンのために是非勝ちたいと思っていた」と涙声でコメントした。
二つ目は、人種差別の障壁を越えてここまで来られたこともあるだろう。欧米での“差別”は、日本とは別次元でのしかかる。
そして三つ目は、7度のワールドチャンピオンの104回目の勝利が、2年間なかったこと。その2年間の間に、闘いの自信をなくし、“もう勝てないのではないか”と落ち込むこともあったと苦しいコメントを吐露した。シルバーストンで優勝した時に、2年もの間に勝てなかったことは、言われなければ分からないくらい、ひっそりと姿を隠していた。まさかハミルトンがそんなに長い間、勝ってないとは、多くのファンも思っていなかった。ハミルトンのモチベーションが、高い位置で保てなくなってたと思うファンもいただろう。闘うポテンシャルが下がったままだったからだ。
そもそも、シルバーストンに限らず、最近のメルセデスには覇気がなく、6~7番手辺りにラッセに並ぶのが定位置だった。それがシルバーストンで復活した。
もっとも、ハミルトンは、超高速のシルバーストンが得意だったから、優勝は驚くことではない。とはいえ、シルバーストンがスピードが極めて高いことたらから、特殊名コースで、ハミルトンが得意としてるコースであることに違いはないが、今シーズンのここまでのメルセデスは、トップランナーには入れてなかった。
したがってシルバーストンが特別であり、次のハンガリーは別のレースになってシーズン前半のように中断に埋もれてしまうのかもしれないとの観方もあったけれど、シルバーストンでの輝きに対して、超高速のシルバーストンと対局にあるミッキー・マウスサーキットで、ハミルトンがどんな位置のグリッドにつくのかにいやでも注目が集まった。
【STINGER】では、ハミルトンがシルバーストンと同じ流れでハンガリーも進められるかに注目をしつつ、また、レットブルとマクラーレンが、トップの奪い合いが見どころになるが、実はここにフェラーリの2台が食い込いんで、ある種フェラーリが主導権を取る予選合戦を期待て週末を眺めたい。
予選では、フェラーリがリード、そこにマクラーレンの2台がつづきが続き、レッドレッドブル、ハース、ウィリアムズが並び、角田はこのライバルの中で一桁のグリッドに潜り込んでくれればレースは、面白い展開が約束されるはずだ。
ブダペストからクルマで30分ほどの丘の上にあるオンガロリンクは、モナコのように曲がりくねってコース幅が狭いコースであり、追い越しが難しいと言われているが、いやいや何箇所かのオーバーテイク・ポイントもある。去年のレース中には51回の追い越しの場面が記録されている。
とはいえ、グリッドは前にいる方が好ましい。モナコほどではないにしろ、ひとつでもグリッドが前にいることは、上位でゴールするための必須条件だ。
まずは好グリッドを確保する。ハンガリーの金曜日は、そこに神経を集中して“予選に向けてクルマを作るべく多くの時間が使われた”。
2024F1GP第13戦ハンガリーGPフリー走行2結果
1.ノリス+マクラーレン
2.フェルスタッペン+レッドブル
3.サインツ+フェラーリ
4.ペレス+レッドブル
5.ラッセル+メルセデス
6.マグヌッセン+ハース
7.ハミルトン+メルセデス
8.リカルド+ビザ・キャッシュアップRB
9.アルボン+ウィリアムズ
10.アロンソ+アストンマーチン
11.ボッタス+キック・ザウバー
12.サージェント+ウィリアムズ
13.ピアストリ+マクラーレン
14.オコン+アルピーヌ
15.フルケンブルグ+ハース
16.ガスリー+アルピーヌ
17.ストロール+アストンマーチン
18.ルクレール+フェラーリ
19.角田裕毅+ビザ・キャッシュアップRB
20.周冠宇+キック・ザウバー
【STINGER】
Photo by McLaren




