【2017】 マレーシアGP(クアラルンプール)
セパン・インターナショナル・サーキット
◆まるで金属製の怪鳥が未来に飛翔するかのようなイメージ。クアラルンプール国際空港から見えるセパン・インターナショナル・サーキットは、マハティール首相(当時)が、ハイテク時代の象徴としてのF1を呼ぶために作られた。
◆初回開催は、マハティール首相(当時)が参列のパーティーで、シャリー・ベッシーが”007のテーマ”を熱唱。
◆セパン・インターナショナル・サーキットは、「情報の高速時代」に向かう国家的メッセージとして誕生。
◆クアラルンプール市内からKLエクスプレス(マレーシア版成田エクスプレス)で28分の、空港からクルマで10分。
◆”熱帯魚の気分になる”高温多湿の灼熱地獄と突然のシャワーが名物。
◆その突然のシャワーで中断されることの多いマレーシアGPだが、2012年もやはり雨で、51分間も赤旗中断し、14周目に再スタートになった。
◆2012年のスケジュール開始日の金曜夜、ロータスのホスピタリティ・ブースにあった冷蔵庫の不具合が原因で、火災が発生。キッチン周りを始め、被害が出たもののけが人はなく、レースへの影響も出なかった。
◆2009年に雨で中断になったとき、そのクールなイメージから”アイスマン”と呼ばれるライコネンが、フェラーリのガレージに戻ってアイスを食べていた姿が国際放送で映し出された。同年に一度F1を去ったものの、2012年に復帰したライコネンは、今度はマレーシアGPのプレスセンターに集まったメディアに向けて、「ライコネンからのプレゼント」と書かれたロータスの公式プレスリリースを添えて、アイスクリームをプレゼントした。
◆2013年はレッドブルのマーク・ウェバーが勝つはずのレースだった。チームの指示を無視して優勝したセバスチャン・フェッテルに向かってウェバーはレース後、”マルチ21″という言葉を発する。これは、ナンバー2をつけるウェバーが先頭、ナンバー1をつけるフェッテルがそのうしろに着く、という意味のコードで、チームはウェバーを勝たせるつもりだった。