【2019】 シンガポールGP
マリーナ・ベイ市街地サーキット
◆シンガポールGPは、F1レースとして行なわれるのは2008年が初めて。それまで、日本人も参加した下位カテゴリーでの”シンガポールGP”が存在したが、2008年、F1初のナイトレースとして大きな注目を集めて開催された。
◆コースは、マーライオンでお馴染みの海岸沿いのマリーナ・ベイに特設される市街地コース。モナコや今は開催されなくなったバレンシアと同じ公道コースだが、照明付きの夜間レースというだけでない特徴を持っている。それは、コーナーのほぼすべてが直角コーナーというところだ。
◆直角コーナーで何か起きるかといえば、コースアウトを想定するとリスクが高くなることから、ほとんどのコーナーに、ミスしたときに逃げ込める”ランオフ・エリア”が設けられている。つまり、ガードレールと金網に囲まれたリスキーなコースでも、ランオフ・エリアの安心感から、ドライバーは限界ギリギリの走りをしたくなる。結果として、リスクは高くなり、スピンやクラッシュが多くなりがち、という寸法だ。
◆ただし、スピンしてもセーフティ・マージンは高く、シリアスな事態にはまずならない。ルノーが2008年のレースで、ネルソン・ピケJr.にスピンさせてセーフティ・カーを出動させてフェルナンド・アロンソが優勝するという”自作自演”を考えついたのも、そうしたコースだからかもしれない。
◆コースサイドには1600基のライトが設置され、夜でも真っ昼間の明るさ。走行中だけでなく、スピンしたドライバーもまぶしくないことを絶対条件に、イタリアの照明デザイナーがセッティングを行ない、ライティングの問題は、初開催の2008年も出ていなかった。
◆コースは、最頂部が160mという世界最大の観覧車”シンガポール・フライヤー”からも見物できる。
◆2013年から一部のレイアウトが変更に。シンガポール・スリングとして知られるターン10のシケインがなくなり、エイペックスが1つの左コーナーへと変更された。