【2019】 ドイツGP
ホッケンハイムリンク
◆鬱蒼とした森に囲まれた高速コース。去年のドイツGPのニュルブルクリンクもオールドコースとはまるでベツモノの近代的サーキットとしてF1GPを迎えた。ホッケンハイムもイメージを、近代F1への移行と共に変化さぜるを得なかった。森の中の高速部分は閉鎖され、スタジアム・セクションだけのテクニカルなレイアウトに生まれ変わった。
◆旧コースの改修を手がけたのは、近代サーキットの名工と呼ばれるヘルマン・ティルケ。旧コースのスタジアム・セクションを残し、最小限の費用で安全性と観客が楽しめるサーキットに生まれ変わらせた。ちなみに、ティルケが手がけた改修コースとして、他に、スペインGPのカタルーニャ・サーキットや、富士スピードウェイが知られている。
◆1967年のF2レースでジム・クラークが命を落とし、1982年のドイツGPでは、ジル・ヴィルヌーブのライバルだったディディエ・ピローニを引退に追い込む大きなアクシデントを起こしたサーキットは、H.ティルケによる改修で安全なコースに生まれ変わったが、スペクタクルな高速サーキットの魅力を惜しむ声もある。
◆ドイツGPはニュルブルクリンクとホッケンハイムリンクでの隔年開催のため、前回、ホッケンハイムリンクでおこなわれたドイツGPは2012年7月。