佐藤琢磨のダブルヘッダーday1は好感触!!

バンピーな荒れた路面でいいペースのレース1。翌日のダブルヘッダーを楽しみにさせた佐藤琢磨。
12日にミシガン州デトロイト市街地特設コースで行なわれた2021NTTインディカー・シリーズ第7戦デトロイト・グランプリレース1で、16番手からスタートした佐藤琢磨は、ダブルヘッダーのレース1を4位でフィニッシュした。
レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 パナソニック/Mi-Jack ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨は、タイヤ交換のタイミングで一時トップを走行する場面もあったが、4位でフィニッシュ、惜しくも表彰台を逃した。
佐藤琢磨はスタートで、16番グリッドからすぐに12番手に浮上。オルタナティブ・タイヤを履いた多くのドライバーが早めにピットストップを行うなか、順調に周回を重ね、8周目に2番手までポジションアップしたが、18周目のピットストップで、左リア・タイヤの交換に手間取って17番手までポジションを落とした。しかし28周目に最初の赤旗が提示されるまでに12番手へと返り咲く。
再開されたレースではピットストップを実施したドライバーもあり、琢磨はリスタートで3番手に浮上したが、琢磨の走行がブロックと判断され、ペナルティとして順位をひとつ譲るこはとになった。
46周目に2回目のピットストップを行ない、9番手でコースに復帰。70周レースの52周目にオワードをパスして順位を上げていき、54周目には4番手まで挽回。その後ヴィーキーをパスして3番手となった直後に再び赤旗。
続くリスタートではレースリーダーのパワーが再スタートを切れず、琢磨は2番手に浮上。チェッカードフラッグが提示されるまでにヴィーキーとオワードの先行を許した結果、琢磨は4位でフィニッシュした。
佐藤琢磨
「いつもデトロイトと同じようにかなり慌ただしいレースとなりましたが、とてもエキサイティングでした。本当にいいスタートを切ることができたので、結果は残念なものでした」
「繰り返しオーバーテイクできるマシーンを用意してくれたチームは素晴らしいと思います。ブラック・タイヤに比べてデグラデーションが大きかったのは事実ですが、ディクソンの前に立ってウィル(パワー)の直後につけられたのはものすごく嬉しかったです」
「その後、タイヤ交換でメカニカルな問題が起きたのは残念。調査する必要がありますが、ここで失った4〜5秒の間に数台にパスされ、改めて抜き返すことになりました」
「2度目の赤旗は、ウィルにとって本当に不運なものでした。今日のレースは彼のものだったと思います。リスタートでは最高のチャンスを手に入れたものの、最終コーナーのトラクションが十分ではなかったため、1コーナーでヴィーキーにインに入られる、路上のマーブルを拾ってしまうことになりました。ただし、スタートポジションのことを考えれば、4位、5位、6位でフィニッシュできたことは素晴らしく、レース中のスピードはまさに今日、必要と思っていたことでした。明日の予選と決勝に役立てるためにも、今日のデータをまとめる必要があります」
【STINGER】
photo by Honda