ガスリーの母国フランスGP
今週末のフランスGPは、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーの母国。いい流れで母国GPを迎えるガスリーは、角田裕毅とのコンビネーションも良好で、高まる期待の中で1年ぶりの開催を待っている。
「バクーでの表彰台はいい成果となりました。レースウイークを通じて調子はとてもよく、フリー走行ではすべてがうまくいき、マシンはとても快適で、確かなポテンシャルがありました」
「土曜にはさらにマシンを改善でき、FP3でトップに立てた のも印象的だし、予選ではトップからわずかな差で、初めてポールポジション争いのチャンスがありました」
「4番グリッドからいい結果を出せると思ってたけれど、レースは厳しく、特に第2スティントでは少しパワーを落とさざるを得ない状況でし た。チームワークで、問題が起きても正しい判断をできたし、予選/レース戦略/ピットストップもうまくいきました」
「ユウキ(角田)も、簡単ではないこのコースで土曜からペースがよく、チームとして好調なレースウイークだったと言 えます」
「シーズン序盤は、予選がよくてもレースでうまくいかないことがあったけれど、ここ2戦はミスなく素晴らしい仕事ができています。これが僕らに必要だったことで、それが3位表彰台という形で報われて最高です」
「そして表彰台獲得後のとてもいいタイミングで、ここでポールリカールでのホームレースを迎えられます。フランスのみんながとてもエキサイトするはずだし、この先のシーズンについて、みんな熱くて大きな期待を寄せてくれていて、こ こまで発揮してきたパフォーマンスレベルがあるので、これからのレースでどんな結果が出せるのか楽しみだし、今週末もこれまでと同じアプローチで取り組んでいきます」
「過去にポールリカールではいい結果が出せていません。F1で初のフランスGPでは、オープニングラップでオコン(エステバン/現アルピーヌ)と接触してリタイアを余儀なくされたし、2019年もいいレースウイークとは言えず10位に終わってしまった 。ただ、バクーも今年までは好結果が出せていなかったので、この傾向が続いて今週末も変化が起こせればと思います」
「サーキットは、過去2戦とは異なり、ランオフエリアがとても多く、リスクは高くないけれど、最終セクターにある左から切り返して進入する長い右コーナー の“ボーセ”のような、他にはないコーナーがあり、難易度が高くテクニカルなコースです。マシンは、まずはこの独特のレイアウトに合わせた最適なセットアップに取り組むことから始めていきます」
「1日1万5000人の観客を入れると聞いていますが、ホームレースにはファンの皆さんにいてほしいと思っていたので、とてもうれしいです。みんなとレースウイークの感動を分かち合えるのはいいことだし、昨年モンツァで優勝できたので、 ボクがグランプリ・ウイナーとしてホームの観衆の前でレースをするのは初めてのことで、とても特別なレースになるし、待ちきれない気分です」
「バクーでの表彰台で注目も集まっているので、メディア対応もたくさんありました。レースウ イーク前に燃え尽きてしまいたくはないので、できるだけうまくこなしていきたいと思います」
【STINGER】
photo by Scuderia AlphaTauri