ハミルトン、鉄壁の連勝–2017年F1GP第10戦イギリスGP決勝
ルイス・ハミルトン(メルセデス)がスタートから完璧なレースを母国で展開した。
スタート時点では、雨の心配があったが、結局、途中でパラリとコースの一部を濡らしただけで、レースはドライコンディションで行なわれた。
スタートでハミルトン+メルセデスが飛び出したが、打倒ハミルトンの急先鋒のフェラーリの片割れセバスチャン・フェッテルがスタートをミスして後退。ここでレースの大勢が決まる展開だった。
予選2番手のキミ・ライコネン(フェラーリ)だったが、フェラーリの2台はいずれもゴールまで僅かのところでタイヤが限界に達し、交換のためにピットインを強いられることになった。その結果、5グリッドダウンのペナルティで8番グリッドからスタートしたルイス・ハミルトンの同僚バルテリ・ボッタスが2位、キミ・ライコネンが辛くも3位表彰台の結果となった。
この結果、シリーズ争いは、依然セバスチャン・フェッテルがリードしているものの、ルイス・ハミルトンが優勝で25ポイントを加算して、その差は1ポイントに縮まった。
また、トラブルで予選を走れず、アロンソ+マクラーレン・ホンダの30グリッドダウン以外の最後尾の19番手からスタートしたダニエル・リカルド(レッドブル)は、フェッテル+フェラーリとバトルを展開した同僚のマックス・フェルスタッペンの後ろの5番手まで追い上げた。フェッテルは、最終ラップにタイヤが壊れ、7位に甘んじた。
6位に、このレースがターボ誕生40周年となったルノーのニコ・フルケンベルグ。ここ数戦、常にコンボで走るフォースインディアのピンク・デュオのエスティバン・オコンとセルジオ・ペレスが7-8番手に続いた。
マクラーレン・ホンダは、アロンソ+マクラーレン・ホンダが終盤に「ノーパワー」と訴えてピットイン、そのまま戦列を去った。ヴァンドーン+マクラーレン・ホンダは一時8番手にいたが、タイヤ交換のタイミングで11位ゴールで今年初ポイント獲得はならなかった。
次の第11戦は、トリッキーなオンガロリンク・サーキットで7月30日に決勝レースを行なうハンガリーGP。F1はこのレースを区切りに夏休みに突入する。
◆2017F1GP第10イギリスGP決勝
1. ハミルトン+メルセデス
2. ボッタス+メルセデス
3. ライコネン+フェラーリ
4. フェルスタッペン+レッドブル
5. リカルド+レッドブル
6. フルケンベルグ+ルノー
7. フェッテル+フェラーリ
8. オコン+フォースインディア
9. ペレス+フォースインディア
10. マッサ+ウィリアムズ
11. ヴァンドーン+マクラーレン・ホンダ
12. マグヌッセン+ハース
13. グロジャン+ハース
14. エリクソン+ザウバー
15. クビアト+トロロッソ
16. ストロール+ウィリアムズ
17. ウェーレイン+ザウバー
アロンソ+マクラーレン・ホンダ
サインツ+トロロッソ
パーマー+ルノー
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Photo by Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool