ハミルトン+メルセデス、母国観客の中で最速!!
新システムの予選は、グリッドではなく、明日のスプリントレースのグリッドを決めるという若干分かりにくさが心配されたが、フタを開ければタイムが更新される度にスタンドがどよめく面白い展開になった。
僅か1時間のフリー走行で、マシンのセットを決め、さらにその後クルマに触れない状況の中で、これまでの予選と同じくQ1、Q2、Q3が進んだが、タイヤはソフトに限定され、結果としてドライバーが集中力をフル動員して全開アタックが展開し、場内の熱気はあがりっぱなしだった。
この結果を元に、グリッドを決める明日のスプリントレースが行なわれる。新時代のF1GPは、面白さ山盛りで初日を終えた。
主役はハミルトン+メルセデス、Q3の最後にフェルタッペン+レッドブル・ホンダが逆転を狙ってアタックしたが、かすかに届かず、金曜日とは思えないほど詰めかけた観客席から大歓声が上がった。
「マシンは悪くなかったけれど、フロントタイヤにアンダーステアでダメージを与えてしまった」とフェルタッペン。ハミルトン+メルセデスに0.075秒届かなかった。
ハミルトンだけでなく、同じイギリス人のジョージ・ラッセルにも大声援が贈られた。非力なウィリアムズで前戦に続いてQ3に進出、ラバーが乗るのを待っていた最後のアタックを完璧に決めて、8番手の殊勲のタイムを記録して見せた。
マクラーレンのダニエル・リカルド、アストンマーチンのセバスチャン・フェッテルの活躍も印象的だったが、アルファタウリ・ホンダ勢は、角田裕毅がQ1で、ガスリーがQ2で敗退した。
◆2021F1GP第10戦イギリスGP予選レースのグリッドを決める予選結果
1. ハミルトン+メルセデス 1分26秒134
2. フェルタッペン+レッドブル・ホンダ 1分26秒209
3. ボッタス+メルセデス 1分26秒328
4. ルクレール+フェラーリ 1分26秒828
5. ペレス+レッドブル・ホンダ 1分26秒844
6. ノリス+マクラーレン 1分26秒897
7. リカルド+マクラーレン 1分26秒899
8. ラッセル+ウィリアムズ 1分26秒971
9. サインツ+フェラーリ 1分27秒007
10. フェッテル+アストンマーチン 1分27秒179
—-以下、Q2ノックアウト
11. アロンソ+アルピーヌ
12. ガスリー+アルファタウリ・ホンダ
13. オコン+アルピーヌ
14. ジオヴィナッツィ+アルファロメオ
15. ストロール+アストンマーチン
—-以下、Q1ノックアウト
16. 角田裕毅+アルファタウリ・ホンダ
17. ライコネン+アルファロメオ
18. ラティフィ+ウィリアムズ
19. シューマッハ+ハース
20. マゼピン+ハース
【STINGER】
photo by MERCEDES