フォーマット変更でF1の興奮、加速間違いなし!!
今日から始まる2021F1GP第10戦イギリスGPは、週末に20万人をシルバーストンに集めて行なわれる。
ルイス・ハミルトン、ランド・ノリス、ノリス、ジョージ・ラッセルというイギリス人の凱旋レースは、100km(17周/約25〜30分)のスプリント・レースが組み込まれた新しいフォーマットで、週末の興奮をさらに加速されそうだ。
たとえば、一般社会が休日ではない金曜日の予選時間は、18時からに設定されている。17時に退社して、現場や家のテレビで観戦できる時間になっている。
一方、スケジュール変更で、予選が金曜日に移動したことで、金曜日のフリー走行1を1時間走っただけで予選に挑むことになる。これまで、予選前に合計4時間を使えていたことを考えると、不確定要素が増え、その分だけ、週末の興奮が高まることになる。
また、これまでのように、トップ10のドライバーが、Q2で使ったタイヤをレースに使わなければならないという縛りがなくなるなど、レースがより分かりやすくなる工夫も凝らされている。
土曜日のフリー走行2の1時間で、チームとドライバーは初めてロングランを試せる。ここでレースに向けた感触をつかまなけれはならず、これも不確定要素としてレースを面白くしそうだ。
スプリントレースの“100km”も実に微妙な距離だ。シルバーストンでは17周になるが、ソフトとミディアムは、いずれも15周ほどで性能が劣化するからだ。この距離も、レースを面白くするカギになる。
イギリスといえば雨の可能性が高いことで知られるが、もし金曜日が雨になると、さらに先がみえなくなり、フェラーリのシャルル・ルクレールは、スプリントの予選レースを、「非常に興奮している」とコメントしている。
ちなみに、このフォーマットは、イタリアGPとアブダビGPでも採用ラウされる予定。
[STINGER]山口正己
photo by formulaone.com