ポルシェのフォーミュラE、最初のドライバーはジャニ
ニール・ジャニがポルシェのフォーミュラE計画の最初のドライバーとして発表された。
ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:オリバー・ブルーメ)が、2019年12月から参戦するABB FIAフォーミュラE選手権でのポルシェ・ワークスの最初のドライバーとして、スイス出身のニール・ジャニと契約を締結した。
この新しいワークスチームは、経験豊かなジャニとともに、来年12月に開幕する世界電気自動車シングルシーターシリーズの第6シーズンに備え、2019年の早い時期からサーキットテストを開始する予定としている。
ポルシェは、最初の共通シャシーの到着に期待を寄せつつ、独自開発が許されるドライブトレインは、すでにテストベンチ上で回っている、としている。
現在35歳のジャニは、2013年からポルシェ ワークス・ドライバーとして活躍。ポルシェ919ハイブリッドのステアリングを握って2016年のル・マンで圧勝、同年のFIA世界耐久チャンピオンに輝いている。
また、2014年から2017年までに919ハイブリッドで4レースで優勝、9回のポールポジションと4回のファステストラップを獲得している。
2018年にはスパ・フランコルシャン(ベルギー)な、当時F1が記録していた最速ラップタイムを919ハイブリッドEvoで塗り替えて話題になったが、シングルシーターでキャリアをスタートした後、2006年にはトロロッソのテストドライバーを務めた。
ポルシェ モータースポーツ担当副社長のフリッツ・エンツィンガーは、
「ニールは、技術的に新しいトレンドを設定するプログラムにふさわしいドライバーです。彼はスピードに貢献するだけでなく、非常に豊かなシングルシーターの経験を備えています。彼はすでにフォーミュラEの出場経験があり、ヴァイザッハの開発ドライバーとしても定評があります」と、述べています。絶賛している。
ジャニ本人も、「新たな挑戦を楽しみにしています。全く新しいポルシェのモータースポーツプログラムに最初から参加できて本当に光栄です。技術的にも運転の上でも課題は大きく、経験豊富なフォーミュラEのライバルたちは大きなアドバンテージを持っています。まだ多くの作業がありますが、ロールアウトが待ちどおしいですね」と、興奮気味にコメントしている。
【STINGER】
photo by Porsch