崖っぷちのフェラーリ!?
今週末の超高速バクー市街地でのアゼルバイジャGPは、加速部分を含めると2.2kmにも及ぶロングストレートが生み出すスペクタクルな舞台で、これまでの3戦と違う展開が予測され、フェラーリに注目が集まっている。
長いストレートでモノをいうのはパワー。今年のパワーユニットは、ここまでの3戦をみて、フェラーリが圧倒的優位にあることは明らかになっている。メルセデスが有利にレースを進めているのは、ひたすら“チーム力”の強さをメルセデスがはっきしているからだが、チーム力でストレートのスピードを上げることは困難だ。
そうなってくると、次の問題は、セバスチャン・フェッテルとシャルル・ルクレールの関係もクローズアップされてくる。ここまでの3戦で、スピードで勝るルクレールが、チームの“指令”でフェッテルにポジションを譲る場面もみられ、ルクレールは、指令に従いつつも口をとがらせている。ビノット代表は、「二人は50/50」といいながら、どうもそうではないことに対して、元フェラーリの先輩ドライバーとして、ゲルハルト・ベルガーが苦言を呈しているニュースも飛んできている。
さて、フェラーリ、圧倒的に優位にあるはずのアゼルバイジャンのレースをどう進めるのか。ここで勝てないと、いまシーズンのここから先に望みがなくなる?!
[STINGER]大和 空/Sora Yamato
photo by FERRARI