琢磨、会心のレースで痛恨のスピン!!
9月19日にカリフォルニア州のモントレーで行なわれた2021年NTTインディカー・シリーズ第15戦ラグナセカの決勝レースで、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングのNo.30 パナソニック/Mi-Jack ダラーラ・ホンダの佐藤琢磨は、本来の力が出ずに予選23番手からスタート。ごぼう抜きの展開を見せたが、ラグナセカの名所“コークスクリュー”で痛恨のスピンを喫して27位に甘んじた。
23番グリッドからスタートした琢磨は、24周目に予定のピットストップを行なって2番手まで浮上したが、コークスクリューで縁石に乗り上げスピン。コースに復帰したところでディクソンと接触。タイロッドにダメージを負ってピットイン。27番手でコースに復帰し、95周レースの83周目にリタイアを喫した。
シーズン最終戦となる次戦は9月26日にロングビーチで開催されます。
佐藤琢磨
「レース前半は素晴らしい展開でした。最初のイエロー中に行なったピットストップでアドバンテージを手に入れ、マシーンも最高の状態でした。朝のウォームアップでは3番手、昨日とはまるで違って文句の付けどころがありませんでした」
「ボクは心からレースを楽しみ、たくさんのライバルをオーバーテイクして2番手まで浮上しました。僕たちのペースはトップのドライバーとまったく一緒で、この点は心強く感じました」
「ところが第3スティントで、コークスクリューのイン側の縁石にタイヤを引っかけてしまいます。こんなことは、これまで一度もしたことがなかったのに、今日に限って起きてしまったミスによってマシーンをスピンさせてしまいました」
「その後、ディクソンと絡み、ディフューザーやトラックロッドを破損させたため、ピットに戻って交換しましたが、ダメージの影響は深く、最終的にリタイアに追い込まれました」
「ポテンシャルは本当に素晴らしく、上位フィニッシュは確実と思われました。ここ数戦、チームはマシーンのスピードに磨きをかけてきました。これは本当に素晴らしいことなので、ロングビーチはいいレースとなることを期待しています」
【STINGER】
photo by TS Office