スクーデリア・アルファタウリがガスリーの契約にピリオド
アルファタウリは、24日、ピエール・ガスリーとの契約延長を発表した。ただし、それは“2023限り”とするもの。つまり、延長ではなく終了を伝えたことと理解できる。
チームからのリリースは、“PIERRE GASLY STAYS WITH US FOR 2023”としていることから、がスリーが今シーズン限りでチームを去るという噂は一蹴されたが、逆に、2024年はない、ことが明らかになったとの解釈ができる。
チームメイトの角田裕毅については、コメントはなし。角田裕毅の2023年シーズンは、いまのところ、保証されていない。むしろ、日本のファンにとっては、ガスリーの去就より、角田裕毅の行く末の方が気になることろ。
というのは、ホンダが“休戦”という形で表面から姿を消したということは、日本人である角田裕毅が後ろ楯を失ったことを意味し、カナダGPで、ピットアウトの最初のコーナーでバリアに直進したリタイアの仕方が、“いかにも”と解釈されるここまでの戦績から、契約更新の難易度が高まったと観るのが自然な解釈だ。
今後、スクーデリア・アルファタウリのフランツ・トスト代表がどう判断するのか。ホンダのF1での立ち位置が、確固たるものではない揺らいだものになっている今、心配だけが募っている。
もちろん、ホンダのパワーユニットを引き取ったレッドブル・レーシングが、ホンダとの契約の中で、角田裕毅のことも含まれているのなら、話は違ったものになるけれど、そこについては、現段階ではなんともいえない空気が流れている。
[STINGER]山口正己
photo by Scuderia AlphaTauri