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トヨタ・ハイブリッド・ルマンカー・テスト報告—中島一貴会見

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トヨタが新たなチャレンジとして選択したルマン24時間を中心とするWEC(世界耐久選手権)
。新たにハイブリッドマシンを引っさげたそのチャレンジの日本人ドライバーとしで、中嶋一貴一貴が抜擢された。

25日の初走行を前に、心境を訊いた。

「参戦一年目だが、現場のモチベーションはすごく高い!」

◆実はまだ、シミュレーターにしか乗っていない!?

—-待ちに待った、という感じですか?
一貴:そうですね。待ちに待ちましたね、リアルに! だいぶ待ちました(笑)。

—-それは、海外でのレースということで?
一貴:日本でのレース、もちろん自分にとって大事ですが、同時に、海外で仕事があれば、それはちゃんとできるドライバーでありたいというのが、自分にとっての目標でもあるんで。こういったカタチで、そういう機会が来ることは、すごくありがたいことですし。

ル・マンという歴史のある大きなレースに、そしてトヨタが出るそのプロジェクトに、こうして参加できるというのは、すごく光栄です。

—-クルマについては?
一貴:乗ってないんですよ、ぼく。乗ったことになってますけど(笑)、シェイクダウンしかしてない。乗るはずだったんですけど・・・。だから、それが”待ちに待った”という──(笑)。前回、(テストの現場には)いたんですけど。スペアパーツもなくて、最後にぼくが乗るはずだったんですけど、乗れなかったんです。

—-いままで乗ったクルマと、どういうところが違う?
一貴:そうですね、クルマの重さっていうものをある程度感じるのと、シミュレーターで乗っても、(クルマの)縦(全長)が長いということもあるんでしょうけど、ある種、曲がりづらい。
ただ、ダウンフォースの出る量がすごく大きいので、高速コーナーは想像以上に速い、全然違う感じがあるんで。いままで乗ったクルマとは違うイメージもありつつ・・・。

パワーは、まあGTよりちょっとあるかな、という感じ。最初、ちょっと乗った感じですけどね。シミュレーターなので、余計にそう感じるんでしょうけど。

—-曲がらないというのは?
一貴:曲げにくいという感じではないんですけど、ちょっと、曲げ方に工夫が要るかな、と。普通の感覚で(ステアリングを)切っていくと、全然曲がらないという感じはありました。

—-前後、同じサイズのタイヤというのも、シミュレーターには”入れて”ある?
一貴:どうなんでしょうね、何とも言えないですけど。パッと乗った感じでは、以上のようなということで。でも、セッティングが変われば、もちろん変わりますし、実際のクルマに乗ってみないと、何とも言えないという部分はあります。

—-ケルンのシミュレーターですよね?
一貴:そのまま、F1の(コクピットから前半分が)載ってて、画面がこれ(ル・マン)になる、という──。

—-曲がりにくそうだ、というのはなぜですか?
一貴:クルマの”長さ”もあるでしょうし。

—-何に較べて?
一貴:それもむずかしいんですけどね(笑)、まあ、GTの感覚と較べて、ということなのかもしれないし。重さでいうと、GTとエフポン(フォーミュラ・ニッポン)の間くらいなので。その感覚からすると、けっこう重く感じるなとは思いましたけど、でも、何しろ、シミュレーターなので(笑)。参考にならないといえば、ならないですね。

◆ル・マンのコースは、奥の方に、いろいろおもしろいところがある
—-ル・マンに行ったことは?
一貴:あります、F3でレースをしたことはあるんですけれど。でも、それはグランプリ用の、内側のサーキットなので。

—-LMPカーの経験は?
一貴:ないです、同じようなクルマも(経験は)ないですね。一番近いものが GTなのかエフポンなのか、わからない(笑)。

—-ル・マンのコースについては?
一貴:あんまり印象がなくて、とくに、奥の方はどうなってるか、よくわからなかったんですけど。その、知らない奥の方が、おもしろい・・・。インディアナポリスとか、ポルシェ・コーナーとか。まあ、シミュレーターで走ってる分には、ただ、おもしろい!で済むんですけど、実際に走るとね(笑)。

—-乗ったのは、いつ?
一貴:えーと、1月の半ばと(去年の)12月の終わりに。一日、きっちり走ると100周くらいはしてると思います。

—-夜の走行は?
一貴:景色が夜にならないといけないので、それはちょっと(シミュレーターでは)むずかしいだろう、と。

—-トヨタからの”出てくれ)というコンタクトはいつ? 発表自体が2011年の11月でしたけど?
一貴:ぼくのところに(オファーが)来たのも、けっこう、その近辺ですよ。トヨタが(ル・マンに)出るように、何かやってるらしいというのは知ってましたけど。そして、人を通して、やるんであれば(ぼくは)やります、という話はしてたんですけど。でも、クルマの絵も見たことなかったですし。ほんとに出られるということになったのは、その発表の、けっこう近く(直前)です。

—-ラップタイムはどのくらい?
一貴:シミュレーターで、3分24〜25秒。でも、シミュレーターですから。

—-ほかのドライバーは?
一貴:(それは)わからないですね。

—-「24〜25秒」って、相当速いですよ! 
一貴:速いですね。でも、シミュレーターですから、タイヤのグリップ(のデータ)を変えれば、いくらでも速くなるんで(笑)。

—-シミュレーターの運転が、すごく”巧い”とか?(笑)
一貴:まあ、一番(回数を)乗ってますからね(笑)。可夢偉かぼくかって言うくらいで。可夢偉ほどではないですけど。慣れもあったでしょうね、だから、タイムはアテにはなりません(笑)。

◆ル・マンのための、新しいドライビングは?
—-“ル・マン24時間”に対しては、どういうイメージを持っている? たとえば、アメリカ人レーサーだったら、インディ500への憧れがあると思いますけど?
一貴:もともと、けっこう日本で、テレビでやっていた時代があるじゃないですか。そのときには、ずっと見ていて・・・。けっこう危ないレースだな(笑)という印象もありつつ・・・。

ただ、24時間、あれだけのスピードで、あれだけのコンペティション・レベルで走ること自体が──。
F1はF1で、短い時間にギュッと凝縮されてる感じがありますけど、ル・マンは、ちょっと違うカタチのレースで。でも、その耐久レースという”くくり”の中で、世界一のレースという(イメージは)のはずっとありました。

モナコ、インディ500と並んで世界の三大レースのひとつでもあるし。だから、実際にヨーロッパに来て、F3で、ル・マンのコースを走ったときには、オー!というのはありましたね。それと、F1からル・マンへというドライバーも、周りに増えてきたりして、そういう意味でも、意識的に”近くなってきた”というのは、ずっとありましたね。そして、トヨタが出るという話になって、より、だんだん、(ル・マンが)近くなってきたというのはありますね。

—-ル・マンのために、ドライビングを変えなきゃいけないということはありますか?
一貴:あんまり、ないです。クルマの特性によって変えなきゃならないという部分は、もちろんあるんですけど。ただ、日本で、ル・マンにも出ているアンドレ(昨年のルマン覇者で、フォーミュラ・ニッポンのチームメイトのロッテラー)とも話したけど、耐久レースだからといってラクができるというようなことはないんで。

自分の(託された)スティントというのがあれば、基本的には、ずっとプッシュして走ってて、ラップタイムをそのスティントの中で、できるだけ短くするということでは、どのレースも変わらないので。だから、あんまり、(ドライビングのスタイルを)大きく変えることはないのだと思ってますね。

—-アンドレからは、ル・マンについて、何か聞いている?
一貴:アンドレと話をするときは、基本的に、レースの話がほとんどなので。ただ、ル・マンについても、ほんとにザックリした話なので。
ただ、ちょっと違ったなと思ったのは、基本的にはずっとプッシュして走ってるんだということ。何となく(耐久レースは)クルマをキープしながら走るというような印象もあったんですが、それは違ってましたね。

でも、(アンドレと話して)想像を絶するようなことがあったかというと、それはそうでもなかったという感じです。
でも、テストの──30時間ぶっ通しでテストするなんて聞くと、そういうことは印象に残ってますね。
[STINGER]山口正己
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