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11年ぶりのオーストリアGPまもなく開幕!!

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ピレリは、モナコ、カナダに続いて゜最も柔らかいコンビネーションのタイヤを供給する。

2014F1GP臺戦が始まる。2003年以来11年ぶりのオーストリアGPである。

オステルライヒ・リンクと呼ばれていたコースがA1リンクに生まれ変わり、さらに今回、【レッドブル・リンク】として新たなスタートを切ることになった。

高速コーナーがなく、長い直線と小さなコーナーで構成され、平均速度が低いレッドブル・リンクに、ピレリは、レッドブル・リンクの舗装のサンプルを用意し、現地調査も合わせて研究した結果、再舗装されて非常になめらかな路面に対応して、モナコ、カナダに続いて、4種類のうち最も柔らかいソストとスーパーソフトを供給する。

ピレリ-オーストリア.jpg
3戦連続の最も柔らかいタイヤの組み合わせ。

問題は、全体的に去年よりさらに硬めになったコンパウンドを作動させるセッティングだ。平均スピードが低く、ダウンフォースより、タイヤのメカニカルグリップの方がモノをいいそうだからだ。ただし、ターン5と6は、それなりの高速域でタイヤの横方向の負担も大きくなる。

注目は、ここでテストをしているチームがない、ということだ。ドライバーだけでみると、2003年に現役だったキミ・ライコネン(当時マクラーレン/現フェラーリ)、ジェンソン・バトン(当時BAR/現マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(当時ルノー/現フェラーリ)の3人だけ。全員チームも違うし、コースも変化しているから、どこまで経験が役に立つかわからない。むしろ、GP2で走ったケビン・マグヌッセンや、F3に参戦したダニール・クビアトにアドバンテージがあるかもしれない。

ちなみに、ドライバーから見ると、起伏に富んだレッドブルは、ドライビングが楽しめるコースであると、ピレリのアンバサダーであるジャン・アレジは証言している。
カナダGPでは、メルセデスが意外な苦戦をしていた。それは、高いスピードから小さいコーナーに向けて、ブレーキに負担がかかったことを要因とするトラブルに襲われたからだ。速いほどその傾向が強くなり、だからメルセデスの連勝がストップした。同じタイヤが九級されていことから、カナダの”再現”は充分に考えられるが、メルセデスが安閑とこの2週間を過ごしたのではないことは間違いないところ。どんな羽パフォーマンスを見せるのか、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグの”確執”を含めて、注目しておきたい。

また、文字通りの地元に向けて、全戦のカナダGPで勝ち名乗りを挙げたレッドブルも注目である。まずはメルセデスとレッドブルのがっぷり四つの闘いに注目だ。

11年ぶりということで、どのチームもデータがほしい。他のレースより注目すべきフリー走行1は、本日20日10時(日本時間17時)にスタートする。

[STINGER]山口正己


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