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ザウバー、喜びの声(2/4) 「可夢偉は非常にいい仕事をした」(キーTD)

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ヨーロッパGPのゴール後に、P.ザウバー代表(右)とがっちり握手するJ.キー・テクニカル・ディレクター。

その2 ジェームス・キー(テクニカル・ディレクター)

「可夢偉は非常にいい仕事をした」

—-どうしてこのレースではC29が高い戦闘力を示したのでしょうか?
ジェームス・キー(以下、キー)
理由はいくつかある。今回のように好位置につけていると、速いマシンを相手に戦うことになるため、ドライバーがいつも以上の力を出す。可夢韋は、非常にいい仕事をしてくれた。今回のレースでは、状況さえ良ければマシンの性能が高いことが明らかになったわけだが、今回も含めて、なぜレースで、予選より高い戦闘力を発揮するのかという問題が残されている。

ドライバーの話によると、レースの時の方が扱いやすく、タイヤの消耗も少ないということなので、タイヤにかかる負担は少ないということなのだろう。ドライバーがふたりとも、予選を期待はずれの結果に終りながら決勝で活躍したのだから、その理由を知るため、データをよく見てみる必要がある。予選と決勝でマシンの感触とハンドリングがどう変るのかをチェックし、予選でも良い状況を作れるようにしていくつもりだ。

—-開発の次の段階として、どのようなことを考えていますか?
キー: 今は現行のマシンと、次のC30とに、どうすれば最も効率よく力を分配して開発を進めてゆけるか検討しているところだ。プライベートチームなので、やりたいこと全てを実行するだけの余裕がない。シルバーストンには改良したフロントウイングを持ち込み、車体の中央部分にも変更を加える予定だ。そしてホッケンハイムでは、ディフューザーを含めて改良したリヤウイングを投入する。いずれも風洞実験では有望な結果が出たパーツだ。同時に、スパとモンツァに備えたダウンフォースと空気抵抗の小さい仕様も用意している。シーズン終盤には、さらに違う改良も施すことになるだろう。

—-夏のインターバルまでにシルバーストン、ホッケンハイム、ブダペストと3レースを行うわけですが、C29との相性はどうでしょう?
キー: 現状では、特定のサーキットよ、よりよくマシンが合っているという状態になっている。バルセロナやイスタンブールの予選結果を、モントリオールやバレンシアのものと比較すれば、判ることだ。シルバーストンは、私たちのマシンに合っているはずだ。主に中高速コーナーの組合せで、そういうサーキットでは良いバランスを示す。

ホッケンハイムは低速、中速、高速コーナーを組み合わせたごく一般的なサーキットだから、きっと接戦になるだろう。ホッケンハイムの方が、シルバーストンより、少し苦労するかもしれない。ハンガリーは低速コーナー中心のコースだが、そういう区間での性能を高めようと努力しているところだ。ホッケンハイムとブダペストに合わせて、マシンのメカニカルな性能を高めていきたい。

【翻訳:Shigehiro Kondo】

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