F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

ロズベルグは、自分のリズムで走ることができないままハミルトンに抜かれたと答えている。その後リズムを取り戻したと。しかし、これは、「僕はプレッシャーに負けてます」と同義に聞こえてしまう？

ロズベルグは、デビュー当時から予選の一発は速かったが、チームメイト同士によるワールドチャンピオン争いは、他のケースよりもプレッシャーは大きいはず。現時点のF1GP最大の興味は、そこだ。

優勝：ルイス･ハミルトン（メルセデス）

2位：ニコ･ロズベルグ（メルセデス）

3位：ダニエル･リカルド（レッドブル）

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ルイス･ハミルトン（以下、ハミルトン）：ここは追い抜きができるいいサーキットだよ。でも、イージーではない。ミドルセクターやDRS（可変リヤウイング）ゾーンでできるだけニコに近づくのは大変だったよ。ターン12は強い向かい風だったから、僕は一旦下がることにして、インに入るのに十分なくらい近づける瞬間を待ったんだ。そして、リスクを見定めてインに飛び込んだ。ニコは、僕が追いついたことに気づいてなかったから、ディフェンスしてこなかった。チームのみんなと家族にとっても感謝しているよ。この勝利は彼らなしでは成し得ないからね。

ハミルトン：なかったよ。小さな問題だったんだけど、セーフティ･カーがコースから外れる時、左右のフロントブレーキで約100℃ の差があったんだけど、幸いバランスが戻った。ブレーキロックはあったけど、邪魔するほどではなかったよ。

ニコ・ロズベルグ（以下、ロズベルグ）：スタートはとてもうまく行ったよ。抜かれた理由は簡単で、僕は序盤に自分のリズムで走ることができなかったんだ。ルイスに抜かれるまで、ずっとね。オーバーテイクのチャンスがターン12にあるのはわかってた。ルイスがトライしてくるかもしれないから、僕は半分ディフェンシブにいったよ。でも、ルイスはいい仕事をした。5ラップから10ラップ後に、僕は良いリズムをつかむことができた。それからは、OKだった。でも、残念ながら遅すぎた。

ロズベルグ：そう。僕はレースを諦めていなかったから、全力でルイスにプレッシャーをかけ続けて、追いつこうとした。でも、今日は無理だったよ。

ダニエル･リカルド（以下、リカルド）：僕たちはいいペースだった。ウィリアムズは強いけど、ストラテジーで前に出ることができたよ。スタートで順位をいくつか失ったけど、ターン12で（ケヴィン･）マグヌッセンをパスして、リスタートで（フェルナンド･）アロンソをパス、最初はウィリアムズを捕まえることはできなかったけど、ロング・スティントでは僕たちの方がペースが良かったね。3位になれて本当に嬉しいよ。メルセデスには届かないのはわかっていたから、3位は今日僕達ができるベストだよ。でも、ウィリアムズはいいペースをもってたし、最終ラップまで手が抜けなかったよ。

ハミルトン：ジェダイの騎士の例えは好きだね！ すごくクールだよ！ レースの前、僕らはどんなチャンスが起きるか様々なシナリオで、どのようにアプローチするかを理解するんだ。そして、勝つことができる信念を持ってレースに臨む。今週ニューヨークで、僕のファンから信じられない程のサポートをもらったよ。ファンのサポート、たくさんの旗、チームウェアとキャップ、僕は本当にアメリカでのサポートに感謝してる。素晴らしいね！ これが何年も続くといいね。天気も良かったし、サーキットも素晴らしいよ。

リカルド：スタートの話はしたくないよ（笑）。今日は僕のミスだと思ってる。プロシージャーは正しくやったけど、最初から最後まで見なおしてみないといけないね。ラインの悪い方に行ってしまってね。でも、うまくダメージを最小限にできたよ。ターン1でいいライン取りができたし、ターン12ではケヴィンをパスできた。順位はひとつ失っただけだったね。

次のブラジル、僕らが強いことを願ってるよ。過去、レットブルには間違いなくよいトラックだから。最後にポディウムに登れるようにしたいね。メルセデスの2人をキャッチできるといいけど、3位でハッピーだと思うよ。

24点差は、どうなる?—-第17戦アメリカGP終了後トップ3インタビュー2/2につづく。