レースは”別物”?!—-カウントダウン企画 2018F1GP開幕戦は今日!!
ついに開幕！！
新シーズンが始まる!!
（1日からつづく）
2018年F1GPの予選は、雨の予報を跳ね返し、完全ドライのコンディションで戦われ、ハミルトン＋メルセデスのまさに底力が立証される結果になった。一方、トピックスとして、ハースの5-6位と、反対にトロロッソ･ホンダの不振が際立った。
ただし、メルセデスは、バリテリ･ボッタスがQ3アタック中に激しくクラッシュを喫し、ドライバーは無事だったが、マシンは右後ろ部分と右フロントサスペンションを大破、もしかすると年間3基に制限されている虎の子を1基失うことになるかもしれない状況となった。
フェラーリは、キミ･ライコネン-セバスチャン･フェッテルが2-3位に並んだ。このオーダーは、去年とは逆転したが、いずれ2台でハミルトンを追い上げ、ルイス･ハミルトンは1台で2台と戦わなければならなくなった。
アクシデントでボッタスがQ3の10番手に沈んだとはいえ、ケヴィン･マグヌッセン5位、ロメイン･グロジャン6位は、小規模なチームであるハースにとっては上出来。しかし、小松礼雄レースエンジニアは、「順位は変わらないと思いますが、タイム的にはもっと行けたと思います」とコメントした。「マシンが高いポテンシャルを持っていることはわかっていました。まだ、完全にはその力を出し切れていません」と力強くコメント。予選とレースは別物、という観点もあるが、ハースがセンカドランナーの先頭でレースをかき回すかもしれない。
反対に、トロロッソ･ホンダは、テストの流れから残念な結果だった。二人とも、頑張りすぎでタイムを失った。特にガスリーは、最終アタックでコースを大きくはずれてタイムロスしてQ1敗退を余儀なくされた。
しかし、元々、アルバートパークのコースは、特殊な特性を持っている。去年の予選でウィリアムズのフェリペ･マッサが5位になったことでもわかるように、このコースは『経験』を要求する。今回も、経験の浅いオコン＋Fインディアもぎりぎりの15番手だった。
初めてアルバートパークを走るピエール･ガスリーもブレンドン･ハートレイも、厳しい試練となったが、トロロッソのトスト代表は、「勉強期間」と長い目で見ている。
重要なのは、明日の決勝。トロロッソ･ホンダの二人が、信頼性を武器に、後方からどんな追い上げを見せるか、注目しておきたい。
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ついに”その日”に到達しました。連載におつきあいいただいた読者のみなさま、ありがとうございました。ここからあとは、別企画として、F1の神髄を探訪するストーリーをお届けします。そちらもよろしくお願いします。
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STINGER 山口正己
Photo by PIRELLI
