F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

スペインGPから1日置いた5月15日、同じ会場のカタルーニャ･サーキットで、インシーズンテストが始まった。テストは2日間のスケジュールで行なわれる。

テストでは、タイムそのものより、走行距離が意味を持つ。周回数をこなせれば、比例してデータが蓄積ができるが、王者メルセデスが最多周回の151周の最多周回をこなした。

メルセデスは、テストを二人のライバー正ドライバーで行ない、フェラーリやレッドブルが拮抗したポジションに近づいていることに対する力の入れようを現わしている。

メルセデスの構えに応えるように、レッドブルが148周を走り込み、ハイパーソフトを履いたマックス･フェルスタッペンは最速タイムを記録。セバスチャン･フェッテルがドライブを担当したフェラーリも136周を走行した。

スペインGPの週末に見違えるような好調を維持したザウバーが135周を走行、スペインGPのスタートで波瀾の原因となったロメイン･グロジャン（ハース）も129周をこなしたが、F2ドライバーのショーン･ゲラエルにステアリングを託したトロロッソ･ホンダは50周に留まっている。

F2ドライバーたちが、ピレリのタイヤテストを担当し、トロロッソ･ホンダのショーン･ゲラエルを含む6人が参加した。F2ドライバー中では、ザウバーのコクピットに納まったアントニオ･ジョビナッツィが周回数もタイムもトップだった。

＊タイヤは最速タイム計測時に使用したものです。
※：ピレリのタイヤ･テスト担当ドライバー。