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手にしたシートでやるべきことは? — マレーシアGP木曜記者会見 パート2

初めての会見から厳しい質問にさらされるガスリー(左)。

木曜日恒例のドライバー記者会見。2部構成の会見パート2には次の3名が参加。
パート1はこちら

マーカス・エリクソン(ザウバー)
ピエール・ガスリー(トロロッソ)
カルロス・サインツ(トロロッソ)
※ガスリーのコメントを中心に抜粋して掲載してあります。


日本のスーパーフォーミュラにも参戦中のガスリーは幼馴染のエステバン・オコン、F1への想い、それからクビアトからシートを奪うカタチになったこと、サインツは来年から移籍するルノーと育ての親のレッドブルのどちらとの将来を考えているかについてそれぞれ質問にコメントした。

Q.ピエール、ついにこの時がやってきましたね。F1デビューすることになりました。辛抱強く待っていましたが、どう感じていますか?

ピエール・ガスリー(以下、ガスリー):正直アメージングな気分だよ。今週末にF1デビューを飾れるなんて、とにかく夢がかなうんだ。これを実現させるためにここ数年はずっとハードワークを重ねてきたし、ガマンも必要だった。でもその価値はあったし、とにかくワクワクしてる。今週末がすごく楽しみだよ。

Q.カルロス、あなたはピエールのことを以前からよく知っていますが、チームメイトとして彼をどう思いますか? また、彼にできるアドバイスはありますか?
カルロス・サインツ(以下、サインツ):そうだね、まず彼を祝福したいね。僕がF1デビューしたのは2015年で、あれはすごく特別な日、特別な週末だった。彼は自分でつかんだこのF1でのチャンスに相応しいと思う。彼はすべてを正しくこなしたからここにいられるし、レッドブルはすぐにペースを発揮できないような人をマシンに乗せるハズがないからね。僕は彼とワールドシリーズで闘ったし、彼がどれだけ速いかはわかってて、大きな才能の持ち主だってこともわかってるから、彼を思うとすごくうれしいよ。

Q.ピエール、エステバン・オコンはあなたが彼のカートに乗ってどのようにしてモータースポーツの世界に飛び込んだのかを話してくれました。それについて話していただけますか? また、彼がF1デビューしたときはどう思っていましたか?
ガスリー:エステバンとのことはかなり長い話になるよ。6歳のときからお互いのことを知ってるからね。大体同じ場所に住んでたし、一緒にカートで育ったようなものだから。彼がF1に進んだときは嬉しかったよ。あれば(所属するマネジメント会社の)グラビティ・プログラムで初めてのことだったし、そのあとはメルセデスと組んだ彼はDTM(ドイツ・ツーリング・カー選手権)に参戦しながらマノーで(F1デビューする)チャンスを手に入れた。彼にとって素晴らしいことだったけど、僕らは別々のプログラムに加わってた。僕はレッドブルと組んでたからチャンスが巡ってくるまでちょっと長く待つ必要があったけど、これまで僕の短いキャリアと彼のそれを比べたことはなかったよ。そんな感じかな。

Q.ピエール、われれわはあなたが今週末レースに参戦することを知ったのは今週だったのですが、それを知らされたのはいつですか? また、この短い時間で準備するのはどれほど大変だったでしょうか?
ガスリー:もちろんレッドブルで何かあるのは知ってたけど、それが何だったかはハッキリ知らなくて、それで月曜日に日本から来たんだ。先週末は菅生のスーパーフォーミュラに出てたし、それで月曜日に東京からマレーシアに来て、それで今週末僕が走ることになるかもってメールを貰ったんだ。すごくワクワクしてるよ。とにかく興奮してたけど、もちろん月曜日の夜に寝ようとしたよ。それで火曜日の朝に公式に僕が走ることに決まったんだ。アメージングな瞬間だったし、最高のニュースだったよ。

Q.カルロス、あなたは来年事実上ルノーにレンタルで移籍するのでルノーに完全移籍する訳ではなく、実際はレッドブルの所属のままになっています。あなたの忠誠心はどちらを向いているのでしょうか? 100%完全にルノーのために走るのでしょうか? それともレッドブルとの次のシーズンに目を向けているのでしょうか?
サインツ:いや、まったく違うよ。僕はルノーのドライバーとしてそのチーム、メーカーのために全力を尽くすし、将来のことはまぁ見てみよう。例えば僕の2018年は100%ルノーとのシーズンに集中する。でも今はトロロッソとのマレーシアだよ。

Q.カルロスとピエール、あなたたちは走るチャンスを得ることができました。ピエールはダニール・クビアトは押し出されるカタチになりました。彼に申し訳なく思いますか? それともF1ではそんなことを思う余地はありませんか?
サインツ:今週末に集中したくてまだダニールと話すチャンスがなかったんだけど、いずれするよ。

ガスリー:まだ彼と話すチャンスがなかったし、確かに残念だけどこれがこのスポーツの方法なんだ。僕はF1に来る前にこのチャンスを待ち続けてたし、誰かからシートを奪わないといけなかった。もちろん彼に申し訳なく思うけど、彼はすごくいいドライバーで才能もある。でも残念だけどこういうことも起こるものだし、僕は彼のシートを奪わないといけない。でも彼はきっとどこかのタイミングでグリッドに戻ってくるって信じてる。近い将来に何が起こるかわかるハズだよ。

【翻訳:STINGER】
Photos by SCUDERIA Toro Rosso / Getty Images/Red Bull Content Pool

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