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【特別企画】 拝啓トヨタ自動車様 1)ごあいさつ

*このページは、『トヨタF1撤退会見全録』のリンクページです。会見のコメントをベースに解説しています。

拝啓
布団の重さが恋しい今日この頃ですが、御社におかれましては、ますますご清勝のこととお喜び申し上げます。

とはいえ、このご時世ですから、ぬくぬくとこたつの中にこもっているわけにもいかないであろう状況もお察しいたしますが、戦後、世界が驚く見事な日本の復興の中にあって、特に御社の躍進は大きな力を持ち、ついにはそれが台数というデータだけであっても、世界一の自動車会社の座を達成した御社のことですから、必ず復活して今後の自動車産業をリードする存在になるに違いないと存じます。

ところで、この度F1から撤退されたことを伺い、過去の思考回路を僅かに修正なさらないことには、今後、海外、特にヨーロッパにおいて日本のトヨタは、今まで以上に、日本人が黄色い猿呼ばわりされる大きな要因になるのではないかとの懸念を強くいたしました。

私は、経済の専門家でもなく、ましてや企業経営は御社の生え抜きの経営陣に対して微塵も生意気を言える立場にはありません。ただ、こと御社社長の仰る”モータースポーツ”に関しましては、それなりの経験と見識を持っているつもりであり、御社社長を始めとする方々には、いささか、曲がった情報が届いていると思えてなりません。

その結果として御社がどう恥をかかれようと私の伺い知ることではありませんが、それによってこちらも同じ日本人として見られ、火の粉が降りかかってくるようなことになるのを黙って見逃すわけにはいきません。

そこで、先日のF1撤退会見での社長の説明をベースに、モータースポーツに対する誤解を解いていただき、より深い理解をいただけますことをお祈りしつつ、稚拙ながら解説をさせていただきたいと存じます。

私は、これをもってトヨタのF1撤退に抗議する気はありません。撤退には事情があり、経営判断の立場からは正しい選択だったに違いないと拝察しております。ただ、正しい認識がないままでこの場を去られてしまうのを黙って見送るのは、立場的に問題が残ると思いました。

なにより、世の中の多くの方々に、「トヨタも大変だった」というように言われてF1を頂点とするモータースポーツ(最近はモーターレーシングという表現が好のましいと思っていますが)が悪者扱いされてしまうのは迷惑極まりない話です。

F1参戦も富士スピードウェイでの日本GPも、調査不足の経営の失敗によって撤退を余儀なくされたというのが事実のはずです。そのことを少しずつ解説していきます。

繰り返しになりますが、私の目的はF1撤退に反対することではなく、トヨタの方々に正しい認識をしていただくことです。優秀な経営陣や社員を揃えていらっしゃる御社のことですから、正しい情報をお届けすれば、ご理解いただける方がたくさんいらっしゃると存じます。余計なお世話ながら、その期待をしつつ、お伝えすることをお含みいただければ幸いです。

敬具
[STINGER]編集長 山口正己

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