J.バトンがマクラーレンに決まった理由・・・その1 ドイツの心持ち
最終戦アブダビGPの会場で。左にたたずむメルセデスのモータースポーツ責任者のハーグの胸のうちは?
メルセデスは、ブラウンGP買収に成功した。というより、ノルベルト・ハウグが成功させた、という見方が正しいかもしれない。単純にメーカーとして見た場合、メルセデス自身としては、正直なところ、このご時世を考えないわけにはいかない。BMWやトヨタがうらやましい、という意見が内部にあっても不思議はない。その勢力の声が大きくならない気遣いがノルベルト・ハウグさんは上手だった、という見方だ。
J.バトンは、メルセデスにとって不要な人材だった、という考え方もできる。いや、能力的にではなく、J.バトンはドイツ人ではなかったからだ。ノルベルトハウグは、”ドイツのチームにはドイツ人を”という説得材料をもって、反対勢力の気勢をそいだ!? N.ロズベルグとN.ハイドフェルドが最有力されているのがその証拠だ。
[STINGER] / 山口正己