フリー走行1 序盤
<10時00分>
気温は17℃、路面温度は28℃に若干上昇した。オリンピック跡地の中州の公園の中に横たわる、ジル・ヴィルヌーブ・サーキット。まずは20コバライネン/Tロータス、9ハイドフェルト/ルノー、そして、モナコGPをアクシデントでスキップした小林可夢偉のチームメイト、ザウバーのセルジオ・ペレスがピットを後にした。
S.ペレスは、「アクシデントの後遺症はまったくない。モナコで2日ほどゆっくりした後にメキシコに戻って、カートにも乗った」と、木曜日の会見で元気にコメントしている。
<10時06分>
16小林可夢偉/ザウバーもコースに向かった。S.ペレスと同じく、モナコでアクシデントを起こしてグレース・ケリー病院に運ばれたヴィタリー・ペトロフも、「体長万全」と元気の表情でコースに出た。19アルゲルスアリ/トロロッソ以外の全車が、確認のためのインスタレーション・ラップをこなしてピットに戻っている。
<10時12分>
高速のジル・ヴィルヌーブ・サーキットで問題になるのは、ブレーキ性能。ストレートが長いことから、スピードが高くなり、ブレーキが酷使されると同時に、高速区間での冷されるブレーキの温度管理も課題のひとつだ。いつもより大きなブレーキダクトが、最適かどうかも確認される。
<10時15分>
19アルゲルスアリ/トロロッソがコースに向かった。8ロズベルグ/メルセデスがコースイン。いくつかのコーナーで、ホコリが舞い、まだまだコース路面が汚れていることを証明している。
<10時20分>
セバスチャン・ブエミの代役を金曜日だけ務める18リカルド/トロロッソが連続周回に入り、まずは1分26秒台を記録した。
17ペレス/ザウバーに続いて5アロンソ/フェラーリもラップタイムを刻み始めた。F.アロンソが最初に記録したタイムは、1分22秒158。
<10時23分>
5アロンソ/フェラーリが1分19秒台に進め、7シューマッハ/メルセデスも、タイムを記録した。現在、連続周回を行なっているのは、23リウッツィ/イスパニア、22カーティケヤン/イスパニアを含む6台。
<10時26分>
7シューマッハ/メルセデスが周回を重ねるが、あちこちでスライドしている。ラバーの乗り方が異なる去年までのブリヂストンに対して、タイヤの状況を掌握しておきたいが、今年のピレリは、タイヤラバーの載り方が独特、ここでもドライバーとエンジニアを悩ませそうだ。
<10時30分>
7シューマッハ/メルセデスが1分18秒台でトップタイム。5アロンソ/フェラーリに次いで、3ハミルトン/マクラーレンが3番手のタイムを記録した。
<10時32分>
小林可夢偉が連続走行に入った。まずは7番手の1分24秒台。
今回は、DRS(可変リヤウィング)が最終シケイン手前のストレートと、メインストレートの2箇所で使える。メインストレートではDRS効果が期待できる距離がないことから、事実上、コースの中でもっとも長いストレートである最終コーナー手前の曲線部分だけの有効打になりそうだが、その長さがたっぷりあることから、追い越しの場面を頻繁に見せてくれそうだ。
<10時36分>
3ハミルトン/マクラーレンが1分18秒台でトップタイム。7シューマッハ/メルセデス、19アルゲルスアリ/トロロッソの3台が1分18秒台にいる。
DRS計測開始位置からDRS使用可能位置の間で前車の約1秒以内にいればDRSが使用可能。DRSは、DRS使用可能位置からブレーキを踏むまで使用できる。