メルセデスW11を近くで観よう!【スティングくんのひとこと】
14日に発表されたメルセデスW11のCG画像をもとに、細部を見てみよう。どんな発見があるかな?
まずは前から。全体的にシャープなイメージだね。やっぱりメルセデスは今年も細いノーズを採用してきた。空力のことを考えるとどのチームも細いノーズを採用したいのが本当のところだけれど、クラッシュテストの通過が難しくなることなどのさまざまなリスクを考えるとなかなか採用するのが難しい。けれどメルセデスは数年前からこのスタイル。うーん、メルセデスの技術力に関心させられる。先日お披露目されたRB16もノーズが細いタイプだったね。
ノーズ先端は、こちらもメルセデスだけが“マトモ”な形状のままであることは昨年と同じ。横から見るとスプーンのような形になっている。
インダクションポッドには特にこれといった特徴はなく、THEインダクションポッドといった横長の楕円系。入口付近で穴が3つに分かれているのがわかる。
リアビューミラーは昨年多くのチームが採用していた、ミラーケースをフィンで覆うかたちの二重構造になっている。サイドポッド入口は2019年型マシンW10とは大きく違い、レッドブル型と云われる形状になった。最強メルセデスだって、いいところは他チームのアイデアを参考にしてさらに上を目指してゆくんだね。
次は横から。前年型マシンに比べると、パッと見て「ここがこう変わった!」と言えるところは無さそう。カラーリング面では、新しくスポンサーとなったINEOSの赤い差し色、そして、ノーズサイドからエンジンカウルへかけて伸びるエメラルドグリーンとブラックのラインがグラデーションがかったものだったのが、W11ではメリハリのある塗装になっている。
バージボード周りは、複雑でありながらも綺麗にまとまっていてシンプルにも見える。昨年後半戦より採用されたポッドへつながる5枚重ねのフィンが目を惹くね。
ヘイローは上部にフィンを装着しているタイプ。
カウル部分はサイドポッド前からエンジン搭載部分にかけて、なだらかではなく急斜がかかった形状になった。ここも昨年とは大きな違いのひとつだね。
リアカウルのシャークフィンに配されたカーナンバーが、ニキ・ラウダさんのためのスリーポインテッドスターを見つめている。
–まとめ–
「メルセデス、今年も速そう」。
[スティングくんでした]
Photo by © Daimler AG