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シーズン歓待特別企画 【浜島裕英、「2010年」を語る】 2/9

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◆車重が重いとき、リヤタイヤの痛みはやはり早い
—-タイヤの耐久力は問題ないとしても、100㎏のプラスというのは?

浜島 たしかに(燃料が重い)スタート時のリヤタイヤの痛みは早いです。(09年の)12月に、ヤング・ドライバーでテストをやったんですけど、そのときに、クルマが重いときは(タイヤの)”タレ”がやっぱり、いままでの「係数」よりは大きくて──。とくにグリップ力の低下は(クルマが)重いときには激しいですね。

—-そうすると、スタート時に装着するタイヤは、ハード側がマストになる?
浜島 いえ、それは「作戦」ですよね。(グリッドが)後ろ側の人は、早くタイヤを替えて、あとシコシコと追っかけるかもしれないし。

—-でも、戦略の”王道”としては?
浜島 ええ、王道としては、硬い側をスタート(タイヤ)にして、できるだけ長く走って、最後にソフトを履くというのがスタンダードになると思います。

でも、さっきいったように、スタートしてすぐの(車重が)重い状態でのグリップの低下は大きいから、これをどれだけ(ドライバーが)抑えきれるか。これがけっこうレースのポイントになるのではないかと思います。

また、クルマが重い時期にドライバーが100%(の力=タイヤへの負担)で走っちゃうと、グリップの低下が起きる時期が早くなる。ですからこの点も踏まえて、どういう走りをするか。

◆ツーストップ作戦の効果は?
—-ルール上は「ツーストップ」してもいい?

浜島 してもいいです、はい。

—-作戦的に、あり得ます?
浜島 うーん、サーキットの路面がきびしくて、タイヤのグリップ・ダウンが激しかったら、ツーストップした方が速いかもしれないですね。

—-その場合は、ソフト側を二回使うことに?
浜島 おそらく、そうなると思います。

—-“タイヤづくり”の立場として、09年と10年とでは?
浜島 先ほど申し上げたように、「長く走る」という可能性があるので、それに対しては(タイヤの)「構造」を変えて対応してますが、バネ常数やなんかはほとんど変わっていません。

あと、コンパウンドは、去年よりは「四種」の差が少ない。そういうコンパウンドの配置(設定の振り分け)にしてます。(2010年は)若干(四種を)近づけた、去年はちょっと(四種の差が)開きすぎていたので。

あとは、フロントタイヤが形状変更になったことで、ウエット(タイヤ)も全部、作り替えなくてはならないといった変化はありましたけど。

【STINGER / text by Iemura Hiroaki】

シーズン歓待特別企画 【浜島裕英、「2010年」を語る】3/9に続く
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