インディカー・シリーズ、2010年開幕戦は予選を延期
佐藤琢磨の参戦が注目されるインディカー・シリーズ開幕戦が、路面トラブルで予選を延期した。
開幕戦のサンパウロ・インディ300は、全長約4080mの大半が公道で、セッション開始前日の金曜夜にレーシング・コースの準備のために閉鎖されたが、土曜日の午前9時24台のインディカーが走り出すと、スタート・フィニッシュ・ライン周辺のコンクリート舗装の部分の凹凸が激しく、インディカーの走行に適さ ず、グリップも極めて低いことが判明。ドライバーの意見を採り入れ、予選の延期を決めた。
この結果、日曜日朝8時から15分のフリー走行が行われ、その後予選でグリッドを決め、午後1時に予定とお 決勝レースがスタートする予定。
フリー走行の最速タイムはウィル・パワーの1分31秒2980。佐藤琢磨は、ギヤトラブルの修復で30分ほど時間をロスして1分33秒0667の18番手。武藤英紀は3回行われるのフリー走行2回目終了間際にコンクリート・ウォールにヒット、3回目を走れず、20番手に甘んじた。
武藤英紀
「コースは今まで自分が経験した中で一番バンピーで、マシンの限界を把握するのは大変。クラッシュの原因は究明中ですが、何らかのトラブルと思います。ルーキーも多いので、荒れたレースになりそうです」。
佐藤琢磨
「2回目のプラクティスでギヤがセレクトできなくなるトラブルがあって、30分以上も走行時間が減って、非常に厳しい一日でした。エンジニアたちとデータを分析して、明日の予選に向けてもう一段上がれればと思います。予選ではまずはトップ10入りを果たしたいと考えています」。