ホットライン2010 round13 ベルギーGP 3/3
◆チャンピオンはM.ウェバー?!
羽端: レッドブルのヤンチャ・ボーイくんは、今回も、そのヤンチャぶりを遺憾なく発揮して(笑)。
[STG] 誰かに、フォローするマネージャーが必要と思います。私にもほしいですけど(笑)。
羽端: まあ、彼は”修業中”なので、温かい目で見守ってやってくださいませ(笑)。
[STG] 一人でやるには、F1は楽な仕事じゃないですからね。M.ウェバーのように、経験があるわけでもないし。
羽端: ええ、ウェーバーはエラかったと思いますよ。あれだけ出遅れて、でも、最終的には2位で”まとめた”わけで。
[STG] 今回、浜島さんが、「もしかしてM.ウェバーかな」と洩らしていました。
羽端: チャンピオンが?
[STG] そこまではっきりは言わなかったけれど、少なくとも”流れ”はM.ウェバーですね。残念ながらS.フェッテルではない。L.ハミルトンかM.ウェバーかとい闘いが終盤のポイントと思います。
羽端: それは同時に、マクラーレンvsレッドブルでもある。
[STG] ですね。そして、そうなったときに、チームの”経験”がどう出るか。
羽端: 今年のレッドブルを”批判”するのは、まあ簡単なんですが、でも、こういうこともいえると思うんです。
[STG] というと?
羽端: クルマは速い! フリー走行でも、予選でも。じゃ、そういうレッドブルがレース(決勝)で勝つかというと、どうも、そうじゃない。
[STG] 確かに。
羽端: で、たとえば、今年からレースを見始めた人がいるとします。すると今年は、予選で速いクルマと、レースで勝つクルマが、必ずしも同じではない。これはなぜ? どうしてなの? ということになって、モーター・レーシングの奥の深さというのかな、そういうのを探求したくなるのでは?
[STG] まさにその通りですね。
羽端: だから、レッドブルって、観客にとって”いい先生”になってるんではないかと思うんですよ。可夢偉にしたって、予選結果と決勝のリザルトは、いい意味でだけど、しばしば、すごく掛け離れてる(笑)。これはなぜ? これも、興味深いテーマですよね。
[STG]逆に言うと、そういうことを今回のスパ-フランコルシャンのベルギーGPは、いろいろな視点から証明してくれた。だから、私は少なくともいまの段階で、ベルギーGPは今年のベストレースだと思います。玄人を唸らせ、素人にテーゼを届けた、という意味で。