F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集 F1 STINGER 【スティンガー】 > F1ニュース >   ホットライン2010 round18 ブラジルGP 1/2

F1ニュース F1の動向が一目でわかる新着ニュースや最新トピックを随時更新。

ホットライン2010 round18 ブラジルGP 1/2

101108HL-1.jpg

クルマ好きのエディター・羽端恭一さんとスティンガー編集長が、ブラジルGPの裏舞台をズバリ診断する。

◆レッドブル・チームに、コングラチュレーション!

羽端恭一(以下、羽端) うーん! まずは、千葉ロッテ・マリーンズの日本シリーズ勝利と、レッドブルのコンストラクターズ・タイトル獲得に、コングラチュレーション!
[STG] え、レッドブルはわかるけど???

羽端: いや、何で、野球とF1がくっついてるかというと(笑)、日本シリーズの第6戦と7戦は、地上波の放送がフジテレビだった。F1と同じです。で、今回のフジがエライのは、ゲームは終わりまで中継します! として、野球がどんな展開になっても中継を止めなかった。
[STG] ふむ。

羽端: そんなのアタリマエみたいだけど、でも、第6戦は延長15回の引き分けで、試合というか放送が終わったのは、夜中の12時に近かった!(笑) シリーズの決着がついた日曜日の第7戦にしても、これも延長戦だった。
[STG] 逆に言えば、人気がある野球は、そうしないとクレーム連発でしょうから(笑)。

羽端: まあ、単純に──あ、これ、”可夢偉語”かな?(笑) キー局とプロ野球機構との間が、そういう契約になっていたというだけかもしれないけど。でも、地上波の野球中継は、試合終了まで見せない”尻切れトンボ”がアタリマエだったので、これは新鮮だった!!
[STG] ほう、今までは違ったんだ。

101108HL-2.jpg羽端: ええ、テレビで野球中継が視聴率を取れなくなったのは、ゲームの全体をちゃんと中継しなかったからだ・・・という説を、私は持ってます。とはいうものの、野球というのは、サッカーみたいに90分とか、試合時間が決まってるわけじゃない。テレビ屋さんの立場からすれば、うっかり「完全中継」なんて言ってしまうと、今回の日本シリーズみたいに、いつ終わるかわからない(笑)。
[STG] それって、自動車レースと同じですね。

羽端: というわけで、実はF1の番組は、野球がそういう展開だったため、土曜も日曜も、放映の開始時間が遅れました。でも、これについては責めたくない。逆に、野球中継の「責任」を果たしたキー局に拍手を送りたいです。
[STG] なるほど。ここで、”どうしてF1は”と僻んではいけない(笑)。

羽端: いや、からんでいいと思いますよ!(笑) 日本シリーズはナマの”完全&最後まで中継”というのができて、なぜ、グランプリではできないのか!? とか。でも、あんまりこっちのハナシもアレなので・・・。
[STG] なぜ”僻み”という言葉を使ったかというと、韓国GPの報道に、冷静な判断ではない思考回路が見受けられたので。思い込みや僻み根性では、正確な判断ができなくなりますね、ということをいいたかったわけです。

羽端: なるほど。
[STG] しかし、この話題になるとキリがないので(笑)。

羽端: はい、レッドブルですね!(笑)
[STG] やっと来た(笑)。

羽端: 速かったですね! ポールのニコは1コーナーまで”保たなかった”。オープニング・ラップで、あっさりと、ベッテルくんが首位に立って・・・。
[STG] それはある種当然といえば当然の結末でした。

羽端: 事前には、フルケンべルグがレースをかき回すようなことを書いていませんでしたか?
[STG] じ、じつは(笑)。

羽端: ウェーバーもすぐに2位を確保して、そのまま、譲らず。
[STG] マシンの力差があれだけあった、ということですね。予選はコンディションがまるで違った。もちろん、フルケンべルグの”ウデ”は少しも疑いはないですけど。

101108HL-3.jpg羽端: 壊れずに走っていれば、どんなクルマも、レッドブルにはかなわない! そのことを、今回はしっかりと証明してくれた。そんなレースだったと思います。
[STG] ですね。展開的にもレッドブル寄りだったし。仮に万一ですけど、スタートでフェッテルがフルケンべルグを抜けなかったとすると、次の3コーナー辺りで何かが起きていた可能性もある。まぁ、終わったことを言っても意味ないですけど(笑)。

羽端: 心配していた(笑)セブとマークの”からみ”もなかったし。
[STG] M.ウェバーの性格も、ポイント的にも、フェッテルが前だったらなにも起こらない。逆なら何かがあり得たと思いますけど。

そういえば、グリッドで、フェッテルは、リラックスした笑顔だったのが印象的でした。ある意味、ポイント的に見て、2連勝しか自力タイトルはないことから、ある種の居直りができたのかも。

羽端: なるほどね。まあ、ドライバーの方のチャンピオンシップは、どうなるかわからないですけど。でも、2010年という年は、レッドブルがすごく速いクルマをつくった! このことが、コンストラクターの「決定」で、歴史に残ることになった。まずは、これでいいんじゃないでしょうか。
[STG] ですね。さらに、マシン的に言うと、ポイント以上にレッドブル駿足とも言っていいと思います。チーム力がたらずに落しているレースがいくつもあるので。

羽端: ドライバーのチャンピオンシップに関しては、私は、どっちでもいいです(笑)。これも、レッドブルのどっちかがチャンプになるというのもいいし。一方ではアブダビで、アロンソとフェラーリが例の”強み”を発揮して、ドライバーのタイトルは彼らに渡さなかったというのも、なかなか”絵になる”ハナシだし! 
[STG] 同感!!  それぞれにドラマがある、ということで。

ホットライン2010 round18 ブラジルGP 2/2に続く。

1 2
記事が役に立ったなと思ったらシェアを!

F1 最新レースデータ

F1 ポイント・ランキング

F1ドライバーズ・ポイント
1位マックス・フェルスタッペン491ポイント"
2位セルジオ・ペレス240ポイント
3位ルイス・ハミルトン220ポイント
F1 コンストラクターズ・ポイント
1位レッドブル・レーシング860ポイント
2位メルセデス409ポイント
3位フェラーリ406ポイント

PARTNER
[協賛・協力企業]

  • CLOVER