ホットライン2010 round18 ブラジルGP 2/2
◆あのクルマを入賞させる「小林可夢偉」って、ちょっとすごい!
羽端: それにしても可夢偉は、巧みに、したたかに、10位に食い込みましたね。
[STG] 一瞬、タイヤを交換して15位で戻った時は、作戦失敗と思いましたけど、可夢偉とチームが上手だった(笑)。
羽端: 国際映像では、今回はあまり──鈴鹿ほどには映らなかったけど、でも、その範囲でもわかったのは、クルマがほんとに”速くない”こと!!(笑)
[STG] ストレートがバカ遅。
羽端: よく、あのクルマで、ポイント取りますね!! だって、ニックは・・・?
[STG] ニックは、予選が終わった時に、珍しくご機嫌斜めだったそうです。彼らしくなく、グラブを叩きつけたり。
羽端: ほほう・・・!(笑)
[STG] 去年までザウバーのバリバリだったわけだし。
羽端: 最後というか10位になるときは、ハイメでしたっけ? コースアウトして”くれた”みたいですけど。でも、そういう運を引き寄せるのがすごいです。
[STG] それは運ではなくて可夢偉の作戦と思います。アルゲルスォリは鈴鹿の”思い出”がある。2回抜かれてますから。今度は抜かせないゾ、と二十歳のスペイン人に思わせたのは可夢偉、ということで。後ろにピタリとつけてプレッシャーをかけ続けています。HECCHARA可夢偉を、今回はマムシの可夢偉と思いました(笑)。
羽端: レース前に可夢偉は、クルマでいえば「12〜13番手」とか語ってましたよね。端から見ていても、少なくとも5チームくらいは、ザウバーより確実に速いチームがあると思う。
[STG] てすね。
羽端: でも、そこから、今回は「上」が消えていないのに、何とか、ポイントまで「押し上げる」。大したもんだよなあ!
[STG] で、レース後に「要は来年だから」とサラッと言うし。24歳のクセにね(笑)。