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ホットライン2011 round5 スペインGP 2/2

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◆可夢偉に”何か”が起こっている? 
羽端:はい、本題、行きます(笑)。あの、部外者の勝手なイマジネーションとして許していただきたいですが、可夢偉は、来季はザウバーには乗らない・・・。
STG:そうきたか(笑)。方向として考えられるのはそれもひとつ。あくまで可能性ですけど。

羽端:どこかからオファーを受けたのだと思います、このヨーロッパ・ラウンド前の”休日”の間に。
STG:受けたとすると、もう少し前ですね。より具体的になった、いや、あくまで可能性ですけど(笑)。

110523HL-7.jpg羽端:うん、オファーから内諾まで行ってないと、こういう発言にはならないかもしれない。まだ5月だという説はあるでしょうけど、でも、現にアロンソは、またフェラーリからの視点では、フェラーリはフェルナンドをいついつまで”確保”することを決めたと、この時点で公表してますから。
STG:実は、”移籍話は9月解禁”という紳士協定が、以前はあった。昔話になっちゃうけれど(笑)。ホンダが強かったターボエンジン時代、アイルトン・セナが活躍していた時代です。

羽端:それが変わった? 
STG:ホンダ・ターボは、オデッセイがバカ売れして業績絶好調で莫大な予算を投入できたから、圧倒的に強かった。どのチームもホンダ・エンジンをほしがったわけです。

羽端:フムフム。
STG:いいエンジンをゲットするためには、メーカーを口説く方策としていいドライバーを手に入れる必要があった。

羽端:なるほど。
STG:エンジンに合わせてマシンのデザインを始める時期から逆算して、9月の紳士協定を待っていたら、間に合わない。そこで、契約話が前倒しになった。プロストとセナのマクラーレン入りが発表された1988年は、前の年の9月のイタリアGPだった。莫大な契約金を払って、その春には仮契約ができていた、という説もあります。

羽端:おお! 
STG:ついでにいえば、そこでドライバーの契約金レベルが跳ね上がってしまって、エンジンの開発費だけじゃなくて、F1全体がべらぼうに金がかかるようになっちゃった。

羽端:ホンダのせいで?
STG:ある意味そうですね。さらにその後、トヨタが出てきて、デザイナーのギャラも桁違いに高騰したとも言われています。なにしろ、契約交渉の場でマイク・ガスコイン(現チーム・ロータスの最高技術責任者)が、”とりあえず”と思ってゼロをひとつ多くつけて提案したら、そのままOKになったという笑い話がありますから(笑)。

羽端:F1の現代史を語っている、ある本(『セナ vs プロスト』)でも、これはパドックでどんなことが起こっていたかについては、なかなか詳しいんですが、6月頃には、ドライバーもチームも”次”に向けて動き始める様子が描かれています。
STG:遅くとも、ということですね。

羽端:それで、モーソー族としては(笑)、”妄想族”ね。さらに夢想はふくらむわけですが、じゃ、可夢偉にオファーを出したソコは、いったいドコなんだ、と? 
STG:ムフフ。

羽端:私見というかモーソーですけど(笑)、ソレっておそらく、”マラネロの跳ね馬”ではないと思う。
STG:フェラーリといわないところが奥ゆかしい(笑)。

羽端:ココだと、西欧色が濃すぎるというか、ラテン連合みたいになっていて、ニッポン人はスペイン人を押しのけてのナンバーワンには、ついになれないのではないか。そして可夢偉って男は、”紅”だけどナンバーツー、という道は選ばないと思うのね。
STG:それはどうでしょう。ナンバー2でもフェラーリはフェラーリだし。

110523HL-4.jpg羽端:その”西欧色”ということでいうと、ボーダフォンも”銀の矢”も、まあ同じような感じがしちゃう。果たして、可夢偉にナンバーワンの座を与えるか? ・・・で、話がココまで来たから、モーソーをさらに極めると(笑)、小林可夢偉にラブコールしたチームは、ひとつは、ジョイント・ナンバーワンというシステムを、しっかり内容をともなってマネージメントできるチームであり、同時に、国際性があって、アジア人にもオープンであるようなところ。つまり、今年、最も・・・・・・・以下、国際電話、雑音で聞き取れず!?(笑)
STG:オープンかどうか以前に、彼らにとってメリットがあるかどうか、という条件も入れないと。

羽端:もうひとつは、今シーズン、確保していた優れたナンバーワン・ドライバーとのジョブを、ある事情で行なえなかった、”上位未満/中堅以上”の某チーム。ここなら、可夢偉は存分に腕を奮える。仮に、そのナンバーワンが来季になって最前線に戻って来ても、ジョイントで行ける。
STG:妄想は楽しいですね。しかし、腕だけでは、なかなか。大口のスポンサーを持たず、さらに、チームのメインスポンサーにとって日本というポジションにメリットがないと、”優れた腕前”というプロモーション・ツールがあっても、簡単にはいかないかなぁ。ただし。

羽端:ただし?!
STG:連続入賞した可夢偉に、”日本人新記録ですね”と質問が出たら、「日本人と思わないでください。日本語しゃべるだけ」と答えています。これも、移籍に関係なきにしもあらず?!

羽端:あ、ソレ! 気づいてました、これも興味シンシンのコメント。私なりに、可夢偉の言いたいことをホンヤクすると、そんな日本人という限定された範囲で、このぼくを見ないでよ!・・・という、可夢偉の自負。
STG:その通り!!

羽端:もうひとつは、日本的な”F1常識”からも、みんなそろそろ解放されてよ!という、彼からのメッセージ。たとえばフェラーリって、いまは頂点のチームじゃないんだし、とか。だから、ソコへ行ってナンバーツーになる気はありません、と。これは私のモーソーですが(笑)。
STG:いいですね、ネタとしては十分笑えます(笑)。で
も、強いかどうかはもちろんだけど、将来を考えると、インタナショナルな世界で”フェラーリのドライバーだった”というのは、ナニモノにも換え難い相当な付加価値ですからね。

110523HL-6.jpg羽端:決勝後のコメントでは、もうひとつ、何かに気づいたのか、こんなことも可夢偉は語ってました。戦略をすばやく変更して、ぼくを支えてくれたチームに感謝しますって。
でも、タイヤがパンクしたんだから、交換を含め、戦略が変わるのはアタリマエ!(笑)このコメントも、木曜以後のチームへの”言い過ぎ”を可夢偉なりにフォローしたもののように、私には思えます。
STG:うわ、その妄想も、相当だ(笑)。

羽端:・・・フーッ、スペイン時間に付き合って、時差ボケで眠いので、もう寝ますね。眠すぎて、何を喋ったのか、よく憶えてないけど!?(笑)
STG:あれ!

【西湘-バルセロナ】

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