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ホットライン2011 round7 カナダGP 1/2

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クルマ好きのエディター・羽端恭一さんとSTINGER編集長が、大混乱のカナダGPの裏舞台をズバリ診断する。

◆生中継の地上波、ついに”再開後”を中継できず! 
羽端恭一(以下羽端):
いやぁ、すごく疲れちゃって、さっきまで寝てました(笑)。日曜の夜は、なぜかあんまり眠くなくて、朝の5時過ぎまで起きてたんですけどね。
[STINGER]編集長山口正己(以下STG):眠くて眠くて参ったけど、レース後に寝たのは昼過ぎでした(笑)。ところで、地上波、今回は、生放送だったけど、途中で終わっちゃったんじゃないですか?

羽端:そうです、地上波の中継は、赤旗で2時間止まった後のレース中継は行なわれることなく、キー局の朝の定時番組に切り替わってしまいました。”申し訳ありません、このあとのレースの模様は、ナントカという番組のなかで”・・・なんていうアナウンスをするから、ひょっとして、短時間であっても、カナダの映像が映し出されるのかなと思って、同じチャンネルをずっとかけていたんですけどね。そういえば、「いま可夢偉は5位です」というテロップだけは一瞬流れましたが。
STG:でも私の場合、CSを見て待てたから最後まで見物できましたけど。

羽端:はい、テレビ局にも言い分はあると思います。あれでも、たっぷり予定を変えて、時間を延長したんだ、と。赤旗による中断、その後の天気の回復状況、こういうのは読めない、あまりにも想定外だった、と。局として、できる限りの努力をしたが、あそこで打ち切らざるを得なかった、と──。
STG:それが厳しい現実か。

羽端:フフ(笑)、でもあの中継は、サッカーでたとえれば、ビッグ・トーナメントの決勝戦の中継で、同点のまま延長戦も終わり、さあPK戦になるぞ!・・・というところで、中継が終わったようなものです。サッカーのファンなら怒り狂うでしょうね。私は、おとなしいレースファンなので、怒りませんでしたが!?(笑)
STG:いや、怒るかどうかは知れないけれど、ガッカリしたファンは多かったと思いますね。

110615HL-3.jpg羽端:ガッカリが10乗くらい積み重なって、限りなく”脱力”した結果が、これまでのコメントになってます(笑+怒)。可夢偉とセブ(フェッテルの愛称)が並んで表彰台にいるようなシーンになっていたら、テレビ局はどうするつもりだったんだろう?とかね。
STG:お、そうか! 気付かなかったけど、可能性はあったですからね。

羽端:まあ、もしそうだったら、朝のワイドショーのなかで「速報する」つもりだったのかもしれませんけど。・・・もうやめますが、あと、ひと言だけ。
STG:どうぞどうぞ。

羽端:では、お言葉に甘えて(笑)。何でプロ野球の中継が、テレビ番組のコンテンツとしてはウケなくなったか。いわゆる視聴率が上がらなくなったかというと、レースにたとえますけれど、(プロ野球中継の)番組が始まったときには、すでにレースは10周以上を走っていて、そして、あらかじめ局が決めていた時間になると、レースが残り何周であっても、さっさと終了する。こういうことを、ムカシから繰り返していたからです。
STG:そうなんですか。

羽端:ええ、その”中継方式”はいまも堂々と行なわれています。・・・で、プロ野球のファンは、もう地上波を諦めて、CSとかUHFで野球を見ておられるようです。野球ファンが地上波を捨てた、あるいは、地上波キー局が野球ファンを捨てた! もう、互いに”捨て合った”ので、キー局が何をしても、文句も抗議もなくなっている。
STG:それに近い状況が?

羽端:ええ、レースのファンは、デジタル時代にいち早く適合して、さっさとCSでレースを見ることにした。だから、あんな中断をしても、誰も騒がない。これがレース界にとって、またキー局にとって、イイコトなのかどうかは、よくわかりません。あ、私としても、ネット時代に辛うじて適応して(笑)、「スティンガー」のおかげで、もちろん、結果についてはちゃんとフォローできてます。
STG:でも、展開こそが面白かった。

羽端:いや、展開も、web上で、けっこうしっかり”描写”されてましたよ! でも、可夢偉も「疲れた!」といってたけど、はい、見る側としても、たっぷり疲れたのでした!(笑)
STG:確かに(笑)

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