F1/モータースポーツ深堀サイト:山口正己責任編集

毎週火曜日と土曜日の2回、2014年のF1ドライバーを紹介するコーナー！ 第11回の今回は、ケータハム･F1･チームの小林可夢偉とマーカス･エリクソンです。

みんながF1復帰を心待ちにしていたMr.オーバーテイク、可夢偉が今年F1に帰ってきた！

兵庫県出身らしく、関西系の明るいノリの性格だけど、緻密で明晰な頭脳の持ち主で、レースのうまさは折り紙付き。F1デビューは残り2戦となった2009年、前戦の日本GPで負傷したティモ･グロックのピンチヒッターとして走ったブラジルGPだったんだけど、その年のチャンピオン、ジェンソン･バトンと渡り合って、物おじしない肝っ玉と、最終戦のアブダビGPでみせた作戦遂行力に世界中から注目を集める鮮烈なデビューを飾ったんだよね。

2010年〜2012年にはザウバーに移籍。フル参戦初年度はその走りが評価されて、シーズン終了後に英国オートスポーツ誌から、全モータースポーツ･カテゴリーを対象とするルーキー･オブ･ザ･イヤーに選ばれたよ。2年目の2010年はエースとしてチームを引っ張って、第6戦モナコGPでは、抜きにくい市街地コースで得意のオーバーテイクショーを披露。レース活動に加えて、積極的に被災者を支援する活動にも尽力した。3年目の2012年は、第15戦の日本GPで4位のバトンの猛追を抑えて、自己最高位の3位表彰台をゲット！ 表彰式で、グランドスタンドからの可夢偉コールで大盛り上がりだったことは、まだ記憶に新しいよね。ここでいったんF1を離れることに。

2013年はF1を離れて、WEC（世界耐久選手権）っていうシリーズにフェラーリのチーム、AFコルセから参戦していたよ。そして、今年は皆さんご存知の通り、ケータハム･F1･チームからF1に復帰が決定。ケータハムは今年でF1参戦5年目のチームで、去年は全11チーム中最下位の成績だったけど、そのチームを引っ張って、なにかやってくれそうと感じさせてくれるところが可夢偉のすごいところだよね。ケータハムでもオーバーテイクが見られるのか、今から楽しみだね！

カーナンバーは、2009年にトヨタからF1デビューした時のナンバーで、今回F1を再スタートするという意味で10に。最初から10を選んでいて、第一希望が4だったという噂もあったけど、それは誤報だったみたい。

ちなみに、実家はおすし屋さんです。

出身国：日本（兵庫県尼崎市）

参戦：2009年

カーナンバー：10

タイトル：0

誕生日：1986年9月13日（27歳）

総獲得ポイント数：60ポイント（12位/23人中）

ポール･ポジション：0回（20戦中）

表彰台：1回

リタイア：4回

最高位：3位

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今年、唯一のスウェーデン人ドライバー。スウェーデン人としては、1991年のステファン･ヨハンソン以来のF1参戦に。昨年、参戦していたGP2ではランキング6位。キャリアのスタートは、9歳のときに始めたゴーカートのレースだよ。

先月末にスペイン-ヘレス･サーキットでおこなわれた今年最初のプレシーズン･テストでは、テスト初日と2日目を担当した。F1のマシンを走らせたのは今回が初めてじゃなくて、2009年にタイトルを獲ったブロウンGPの「BGP 001」を、シーズン終了後におこなわれたヤングドライバーズ･テストで走らせた経験がある。このときのテストもヘレスだった。チームは違ったけどテストには、ポール･ディ･レスタ、ダニエル･リカルド、ジュール･ビアンキたちも参加したんだよね。

好きな食べ物は、イタリアとスウェーデン料理。アイスホッケーが大好きで、スウェーデンのアイスホッケー･チームの熱狂的ファン。サッカーや運動も好きみたい。好きなサーキットはカタルーニャ、モナコ、シルバーストン、スパだよ。

出身国：スウェーデン

参戦：2014年

カーナンバー：9

タイトル：0

誕生日：1990年9月2日（22歳）

今年が初参戦のためデータなし

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昨年のドライバー･ラインナップは、シャール･ピックとギド･ヴァン･デル･ガルデ。ガルデは今年、リザーブ･ドライバーとしてザウバーに移籍した。