ルーキー野尻智紀、スーパーフォーミュラで勝つ!
スタートでダッシュを決め、完璧なレースをこなした。
2014スーパーフォーミュラ第6戦は、快晴のスポーツランド菅生で行なわれ、今年スーパーフォーミュラにステップアップした25歳のルーキー野尻智紀が、トップフォーミュラ初勝利を飾った。
野尻智紀は、予選2位のフロントローからスタート、ダッシュを決めてトップに立つと、安定したペースを守って、61周レースを制した。野尻の初勝利は、ホンダ・エンジンにとっての今シーズン初勝利でもあった。
レース途中で2度、アクシデントによるセフティカー導入が行なわれ、ピットインのタイミングで終盤まで、国本雄資と中山雄一が1-2を走行していたが、終盤、二人はピット作業のため後退、ペースを護って走り抜いた野尻智紀が、中嶋一貴の追撃を振り切って初勝利を飾った。
スタートで、アンドレ・ロッテラーが大きく出遅れ、1コーナーを回ったところでJ.P.DE.オリベイラと接触、そこに、今年G2Pを闘い、今シーズン初めてスーパーフォーミュラに参戦した伊沢拓也が絡んで3台が一気に消える波瀾の幕開け。シリーズポイントで、J.P.DE.オリベイラがトップ、ロッテラーが2位であり、シリーズ争いが最終戦に持ち込まれることになった。
この結果、ポイントリーダーに立ったのは、2位に食い込んだ中嶋一貴。11月9日決勝の鈴鹿決戦を面白くした。
優勝した野尻智紀は、「残り10周あたりで優勝が見えたときから、泣きそうになって大変でした」とルーキーらしいコメント。最終2ラップは緊張から大きくタイムを落として周回したが、追いすがる中嶋一貴を振り切って、栄光のチェッカードフラッグをかいくぐった。
◆スーパーフォーミュラ第6戦トップ10
1. 野尻智紀 H
2. 中嶋一貴 T
3. L.デュバル
4. J.ロシター
5. 中嶋大祐 T
6. 石浦宏明 T
7. 山本尚貴 H
8. 平川亮 T
9. 国本雄資 T
10. 小暮卓史 H
photo by JRP(走り)/[STINGER]