雨で大混乱!ロズベルグ、漁夫の利ポール–2016F1GP第11戦ハンガリーGP予選
21戦で行なわれる2016F1GPの中間点となる第11戦ハンガリーGPの予選が、ブダペストのオンガロリンクで行なわれ、メルセデスの契約延長を発表したニコ・ロズベルグ(メルセデス)がF1通算26回目、今シーズン4回目のポールポジョンを獲得した。
予選開始の14時直前に、コースを激しい雨が叩き、セッション開始は20分遅れた。さらに開始後のQ1がもう一度激しい雨に襲われ、その後もクラッシュが相次いで赤旗中断が相次ぎ、結局、スケジュールは1時間遅れる波瀾の展開となった。
1時間遅れで始まったQ2は、路面が乾きつつある状況の中でタイヤ選択やギリギリのアタックが展開し、タイミングを逸したライコネン+フェラーリがノックアウトする番狂わせとなった。
その中で健闘が光ったのは、トロロッソのカルロス・サインツJr.とマクラーレン・ホンダの2台。サインツ+トロロッソが殊勲の6番手、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンが昨年の復帰以来初めて2人ともQ3に進出を果たした。フェルナンド・アロンソは、最終アタックでスピンを喫したが、それでも7番手のタイムを記録、ジェンソン・バトンがそれに続く8番手と、マクラーレン・ホンダの進化を証明した。
Q3は、ほぼドライコンディションにはなったが、ハミルトン+メルセデスは、最後のアタックラップで、アロンソのスピンで提示された黄旗に阻まれて万事休す、宿敵ロズベルグにポールポジョンを譲って2番手に甘んじた。
3番手のダニエル・リカルド(レッドブル)は、「ポールポジョンを取れるかもしれないと思っていた」とマシンの感触をコメント。0.35秒の僅差のタイムでメルセデスに迫り、オンガロリンクがメルセデスとの拮抗した闘いができることを証明するとともに、18歳の宿敵チームメイトのマックス・フェルスタッペンを退けてみせた。
日曜日のレースは、14時(日本時間21時)にスタートする。
◆F1GP第11戦ハンガリーGP予選結果
1. ロズベルグ+メルセデス
2. ハミルトン+メルセデス
3. リカルド+レッドブル
4. フェルスタッペン+レッドブル
5. フェッテル+フェラーリ
6. サインツ+トロロッソ
7. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
8. バトン+マクラーレン・ホンダ
9. フルケンベルグ+フォースインディア
10. ボッタス+ウィリアムズ
11. グロジャン+ハース
12. クビアト+トロロッソ
13. ペレス+フォースインディア
14. ライコネン+フェラーリ
15. グティエレス+ハース
16. ナッセ+ザウバー
17. パーマー+ルノー
18. マッサ+ウィリアムズ
19. マグヌッセン+ルノー
20. エリクソン+ザウバー
21. ウェーレイン+マノー
22. ハリアント+マノー
Photo by Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool