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フェラーリ、メルセデスに食い下がる–2016F1GP開幕戦オーストラリアGP

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アロンソのアクシデントで出された赤旗中断を、セーフティ・カーの後ろ=首位の位置で待ったフェッテル 。レース序盤を面白くした。

2016F1GP開幕戦は、史上最悪の緊迫感のない予選から、うって変わった素晴しい展開のレースとなった。

まず、青空に見下ろされた16時のスタートで、クビアト(レッドブル)がトラブルで動けず、スタートはやり直しに。それはこれから起きるドラマの予兆のようだった。予定の58周レースは、フォーメーションラップを二度行なったことで1周減らした57周で争われた。

二度目のスタートをうまく決めたフェッテル(フェラーリ) が、最前列の最強メルセデスの2台をパス、慌てたハミルトン(メルセデス)が1コーナーでふらつき、ロズベルグ(メルセデス)にも影響してペースが落ちた隙に、予選4番手からライコネン(フェラーリ)が巧みに交わして2番手へ。フェラーリの1-2という久々にみる展開となった。

終わってみれば、メルセデスの1-2だったが、12周までフェラーリがレースをリード。タイヤ交換で一端はロズベルグ+メルセデスにトップを譲ったが、二度目のタイヤ交換の後にも34周までトップを守った。

メルセデスが2回のタイヤ交換だったのに対して、フェラーリは3回だったことが、メルセデスとフェラーリの力の差となったが、終盤、フェッテル がハミルトンを追い詰める場面もあった。

残念だったのは、ハミルトンを追い詰めていたフェッテルが、ゴール直前にコースオフして万事休す。しかし、フェラーリがメルセデスに詰め寄ったことを証明する結果となった。

激しいクラッシュも起きた。11周目に、8番手まで追い上げていたアロンソ(マクラーレン・ホンダ)が、グティエレス(ハース)を左側からパスしようとしてハースの後輪に接触、転倒して宙を舞ってコンクリートバリアに激突した。アロンソは自力で脱出、まったく無傷だったが、タイヤがすべてもぎ取れたマシンは、アクシデントの激しさを物語っていた。

このアクシデントで赤旗が出て、一端中断されたレースで、トロロッソの2台が入賞圏内で激しいバトルを展開したが、最大の驚きは、デビューレースのハースに乗るロメイン・グロジャンが6位に入賞したことだった。

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驚きのデビュー戦6位!! ハース代表と喜びの小松礼雄エンジニア。

小松礼雄レースエンジニアリング・ディレクターは、不安になるグロジャンをうまくコントロールしてチームのデビューで「想像以上」の6位をゲットした。

次のレースは、4月2日にザヒール・サーキットで決勝を行なうバーレーンGP。

2016年F1GPは、予選方式を元に戻して、新たな時代を刻み始める。

[STINGER]山口正己
photo by [STINGER]
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