終盤のドラマを乗り越え、ハミルトン逃げきり!!–2017F1GP第16戦日本GP決勝
三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、2017F1GP第16戦日本GPが行なわれ、初めてポールポジションを獲得したルイス・ハミルトン(メルセデス)が優勝した。
ハミルトンは、スタートからトップに立ち、完全にレースをコントロールして、シーズン8回目、F1通算61回目、鈴鹿サーキットの日本GPで3回目(富士スピードウェイを含み日本GP4勝目)を飾った。
しかし、終盤、2番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が差を縮め、DRS(追い越し促進装置)を使える1秒圏内に詰め寄り、逆転の可能性にスタンドが沸いた。
53周レースの47周目に、ストロール(ウィリアムズ)の右前のホイールが壊れてS字コーナー入り口でコースオフ、バーチャルセーフティ・カーが出され、これが残り4周で解除に。このタイミングで、トップ2台と同じように1秒以内の差でバトルを展開していたフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)のバトルに追いついたハミルトンが、アロンソを抜きあぐね、フェルスタッペンが急接近する緊迫した状況になった。
しかしハミルトンは動じず、アロンソ、マッサをパスして真っ先にチェッカードフラッグを受けた。
この絡み合いで、アロンソはマッサを抜けずに入賞まであと一歩の11番手でゴールとなったが、マクラーレン・ホンダのポテンシャルがセンカドグループを戦えるレベルになったことが見えるレースだった。
一方、もう一人のマクラーレン・ホンダを駆るストフェル・ヴァンドーンは、2コーナーでキミ・ライコネン(フェラーリ)に押し出される形でコースを踏み外し、最後尾に落ちる憂き目にあった。
ハミルトンの対抗馬と目されたセバスチャン・フェッテル(フェラーリ)は、スタート直前にスパークプラグのトラブルが見つかり、スタートして2番手で第一コーナーを回ったものの力なくズルズルと後退、5周目でピットからの指示でピットに戻ってピットガレージに入れられ、フェッテルはしばらくコクピットで待機したが、リタイアを決意した。
ハミルトンは今回の優勝で25ポイントを加算してトータル306点とし、今回無得点だった2番手のセバスチャン・フェッテルに59点差を着けて、タイトル争いに王手をかけた。
残りは4戦、次のアメリカGPは、10月23日に米国オースチンのサーキットof the アメリカズで決勝レースを行なう。
◆2017F1GP第16戦日本GP結果
1. ハミルトン+メルセデス
2. フェルスタッペン+レッドブル
3. リカルド+レッドブル
4. ボッタス+メルセデス
5. ライコネン+フェラーリ
6. オコン+フォースインディア
7. ペレス+フォースインディア
8. マグヌッセン+ハース
9. グロジャン+ハース
10. マッサ+ウィリアムズ
11. アロンソ+マクラーレン・ホンダ
12. パーマー+ルノー
13. ガスリー+トロロッソ
14. ストフェル・ヴァンドーン
15. ウェーレイン+ザウバー
ストロール+ウィリアムズ
フルケンベルグ+ルノー
エリクソン+ザウバー
フェッテル+フェラーリ
サインツ+トロロッソ
※結果詳細
Photo by Red Bull Racing / Getty Images/Red Bull Content Pool