ピレリ、2017年型タイヤのテストを開始
夏休み初日から、大型化する新型タイヤのテストに参加するフェッテル。
ピレリは、2017年に向けた新型タイヤのテストを1日(月)からスタートした。
このテストにはメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チーム、スクーデリア・フェラーリ、レッドブル・レーシングの3チームがマシンとドライバーを貸し出しておこなわれるもので、初日の本日はイタリアにあるフェラーリのテストコースでもあるフィオラノサーキットでおこなわれた。
フィオラノでのテストは全10回に分けられたタイヤ開発テストの初回にあたり、これから全10回、合計24日間のテストがおこなわれる。
各チームの詳しいスケジュールは次の通り。
テスト | 日付 | テストの日数 | サーキット | マシン | タイヤの種類 |
1 | 8月1〜2日 | 2日間 | フィオラノ | フェラーリ | ウェット |
2 | 8月3〜4日 | 2日間 | ムジェロ | レッドブル | スリック(ドライ) |
3 | 9月6〜7日 | 2日間 | バルセロナ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
4 | 9月6〜8日 | 3日間 | ポールリカール | メルセデス | スリック(ドライ) |
5 | 9月21〜22日 | 2日間 | ポールリカール | メルセデス | ウェット |
6 | 10月12〜13日 | 2日間 | バルセロナ | メルセデス | スリック(ドライ) |
7 | 10月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | レッドブル | スリック(ドライ) |
8 | 11月2〜3日 | 2日間 | アブダビ | レッドブル | ウェット |
9 | 11月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
10 | 11月29日 | 3日間 | アブダビ | メルセデス フェラーリ レッドブル |
最終仕様 |
参加チームは来年に向けたデータを得ることができるため、それがアドバンテージにならないように、全テストで得られたデータはすべてのチームで共有される。
■フェラーリのフィオラノ・テスト
フェラーリが提供するマシンは2015年型の「SF15-T」で、大型化したタイヤに合わせて改良が加えられている。フィオラノでのテスト初日はフェラーリのセバスチャン・フェッテルが担当した。
フェッテルは人工的にウェット・コンディションに変えられたトラックでテストをこなし、ピレリはそこで25%大型化したタイヤがドライビング、インターミディエイト(ドライとレインの中間のタイヤ)とウェットのパフォーマンスにどう影響するのかを調査した。
フェッテルはインスタレーション・ラップで数周新型スリック・タイヤ(ドライ・タイヤ)も試したが、最初に本格的にスリックを試すのは、3日(水)から同じくイタリアのムジェロ・サーキットでテストを担当するレッドブルとなっている。
2日目はフェッテルと同じくフェラーリ・ファミリーの一員で、ハース・F1・チームのドライバーを務めるエステバン・グティエレスが作業を引き継ぐ。
【STINGER】
Photo by Pirelli & C. S.p.A. – Pirelli Tyre S.p.A