メルセデスとフェラーリ、ピレリの2017年型タイヤ・テストを再開
今月からメルセデスも参加。今回は両チームともスリックのテスト。
先月からスタートしたピレリの2017年型タイヤ・テストが再開され、6日(火)からメルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラ・ワン・チームとスクーデリア・フェラーリがテストをスタートした。
このテストは、レギュレーションの変更で来年から大型化※するタイヤをシーズン開始前に十分なデータ収集と開発を可能にする目的で実施されるもの。
全10回、合計24日間のテストが予定されているタイヤ・テストには、メルセデス、フェラーリ、レッドブル・レーシングの3チームがマシンとドライバーを貸し出しておこなわれ、8月はフェラーリとレッドブルがそれぞれテストを担当した。
参加チームは来年に向けたデータを得ることができるため、それがアドバンテージにならないよう、全テストで得られたデータはすべてのチームで共有される。
9月最初のテストとなる今週のテストでは、初参加となるメルセデスはフランスのポールリカールで8日(木)までの3日間を担当。使用マシンはチームの2015年型マシン、「F1 W06」で、ドライバーはマノー・レーシングのレギュラー・ドライバーでメルセデスのリザーブ・ドライバーも務めるパスカル・ウェーレインが担当する。
一方、今回初めて本格的にスリック(ドライ・タイヤ)をテストをするフェラーリは、スペインのバルセロナで7日(水)までの2日間を担当する。使用マシンは2015年型の「SF15-T」で、初日をキミ・ライコネン、2日目をセバスチャン・フェッテルがそれぞれ担当する。
今回は両チームともスリック・タイヤのテストに焦点が当てられ、初日はドライの中、両チームともトラブルを抱えることなく、ウェーレインは134周、ライコネンは111周をこなした。
各チームの詳しいスケジュールは次の通り。
テスト | 日付 | テストの日数 | サーキット | マシン | タイヤの種類 |
1 | 8月1〜2日 | 2日間 | フィオラノ | フェラーリ | ウェット |
2 | 8月3〜4日 | 2日間 | ムジェロ | レッドブル | スリック(ドライ) |
3 | 9月6〜7日 | 2日間 | バルセロナ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
4 | 9月6〜8日 | 3日間 | ポールリカール | メルセデス | スリック(ドライ) |
5 | 9月21〜22日 | 2日間 | ポールリカール | メルセデス | ウェット |
6 | 10月12〜13日 | 2日間 | バルセロナ | メルセデス | スリック(ドライ) |
7 | 10月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | レッドブル | スリック(ドライ) |
8 | 11月2〜3日 | 2日間 | アブダビ | レッドブル | ウェット |
9 | 11月14〜16日 | 3日間 | アブダビ | フェラーリ | スリック(ドライ) |
10 | 11月29日 | 3日間 | アブダビ | メルセデス フェラーリ レッドブル |
最終仕様 |
*水色の部分は今週行われるテスト。
※2017年のタイヤについて
空力面の変更とともに1周あたり4秒のタイムアップを目指してサイズが変更になる来年のタイヤは、フロントは現在の245mmから305mmへ、リヤは325mmから405mmへそれぞれサイズアップ。25%ワイドになる幅は、フロントが現在より60mm以上、リヤは80mm以上ワイドになる。
【メルセデスのテストの様子/ポールリカール】
【フェラーリのテストの様子/バルセロナ】
【STINGER】
Photo by PIRELLI MEDIA