速い者に厳しいマシン–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと82日
(その83からつづく)
知れば知るほどF1開幕が楽しみになる。
2017年の日本GPでは、デグナーでクラッシュしたキミ・ライコネンの他にも、ベテランがガードレールに挨拶している。ライコネンと同じフリー走行3で、ボッタス+メルセデスがスプーン立ち上がりという珍しい場所でガードレールに張りついた。
フリー走行1では、カルロス・サインツ+トロロッソが、ヘアピン立ち上がりでインに巻き込んで、立ち上がり左側のガードレールにクラッシュを喫した。このクラッシュの仕方は、1990年に、表彰台に乗った鈴木亜久里のチームメイトだったエリック・ベルナールのアクシデントに似ているが、あまり頻繁に起きないパターンだった。
速くなる規則変更2年目の今年、規則に対する理解が深まり熟成がさらに進むことで、スピードは高くなる。タイムがどこまで縮まるのか、そして、そのリスクをドライバーやチームがどう乗り越えるのか、そこが2018年の注目点になるはずだ。
(その81につづく)
[STINGER]山口正己
写真素材:MERCEDES AMG PETRONAS Formula One Team、Ferrari S.p.A