イギリス人が最強–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと59日
新シーズンに向けてハートチューニング!!
(60日からつづく)
今年、F1GPに参戦するドライバーを国別に見ると、フランスが3人で最多、フィンランド、ドイツ、スペインが2名で続き、残りは1国一人で、トータル15か国から20名が参加している。
イギリス人はルイス・ハミルトンただ一人だが、1950年に始まったF1GPに参戦したドライバーのうち、アメリカ人とイギリス人が、国ごとの通算出場数で最も多数を占めている。それぞれ述べ157人をF1GPに送り込んでいる。
ただし、アメリカ人が多いのは、1951年から10年間、インディ500がF1GPに組み込まれていて、インディ500に出走した人数が加算されているからで、事実上の最多は、イギリス人だ。
ちなみに、これまで日本人は20名参戦している。表彰台を、鈴木亜久里、佐藤琢磨、小林可夢偉の3人が仕留めているが、優勝したドライバーはいない。もちろん、ワールドチャンピオンも夢のまた夢だが、イギリス人ワールドチャンピオンは1958年のマイク・ホーソンを筆頭に10人のワールドチャンピオンを排出した歴史を誇っており、これもドイツ、フィンランド、ブラジルの3人を大きく上回るダントツの1位だ。
意外なのは、イタリアとフランス。これまで、それぞれ99人、71人のF1ドライバーが存在し、それぞれ15人、12人の優勝経験者がいるが、チャンピオンは、イタリアが1950年代序盤のジョゼッペ・ファエーナとアルベルト・アスカリの二人だけ、フランスはアラン・プロストただ一人だ。
逆に言えば、ウィナーを送り出している国は14か国しかないことから、まずは日本人優勝者の登場を待ちたいところだ。
(58日につづく)
[STINGER]山口正己
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※参照:『F1-data』