新車発表が早いか遅いか?!–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと45日
新シーズンに向けて鼓動が高まる!!
(46日からつづく)
2018年用のニューマシンの発表が待たれるが、最も早いウィリアムズが2月15日、その後、2月20日にルノー、ザウバーが姿を見せ、続いてメルセデスとフェラーリが22日、マクラーレンが23日でトロロッソ・ホンダが26日にお目見えする。
コクピット保護装置“HALO”(ヘイロー)の処理で注目される2018マシンは、鬼才で美的センスも高度なアドリアン・ニューウェイが、どんなマシンを送り出すのか注目されるところだが、レッドブルは発表日程は未定のままだ。
さて、発表は、当然ながらそれぞれの都合と思惑で行なわれ、チームごとに“時差”がある。そこにはプロモーション的な策略もあるはずだが、早く発表してしまうと、企業秘密がバレてしまうことも注意が払われる。
モノコックのような大型部分は、簡単に変更できないが、前後のウィングは、修正が効く。つまり、アイデアを流用される可能性が高くなる。そのため、発表会に現れるのは本番用ではない、という話もよく聞かれる。要するに、隠しておきたい。
もうひとつ、今年は特にシェイプが気にかかるのがHALOだ。コクピットを護るために義務づけられるそれが、どう見えるのか注目が高まっているから、プロモーション的には早く発表した方が注目度が高くなるが、デザイナーは時間がいくらあってもいいという意味で遅くしたい。
さまざまな思惑が絡み合う新車発表スケジュールを睨みつつ、まずは2月15日のウィリアムズに乞ご期待。
[STINGER]山口正己
photo by Photo by SCUDERIA Toro Rosso
/ Getty Images/Red Bull