合同テスト初日に見えた(?)2018年の勢力図–カウントダウン企画 2018F1GP開幕まであと28日
新シーズンに向けて鼓動が高まる!!
(29日からつづく)
◆4強時代?!
バルセロナF1合同テスト初日を終えた段階で、大方の流れが見えた。昨シーズンまでの“トップ3”にルノーが加わって“トップ4”になりそうなムードだ。上位4台のベストタイムが1分20秒台に納まっている。
順調に105周の最多ラップをこなしたのはリカルド+レッドブル。メルセデス、フェラーリとの先陣争いが楽しみになった。
まだ1日走っただけで決めつけるのは早いが、三強のメルセデス、フェラーリ、レッドブルの城壁は、今年も強固そう。ただし、序列は変わる?
◆ルノーの躍進とマクラーレンのポテンシャル
そこに、去年、チームマネージャーにアラン・プロストを迎えて開発を着実に進めたルノーか加わる流れ。ルノーの充実は、洗練されたカラーリングにも現れている。
そして、午前中にタイヤが外れるトラブルで10周しかできず、先行きが心配されたアロンソ+マクラーレンが食い込んできた。
ルノーは、午前中のニコ・フルケンベルグから午後のカルロス・サインツに交替し、アロンソ+マクラーレンをはさむ形で4番手と6番手。
◆トロロッソ・ホンダは、セカンドグループの頭が当面の目標
そこに続くのが、ハミルトン+メルセデスを挟んでトロロッソ・ホンダ。極めて順調にプログラムをこなし、テクニカルディレクターのジェイムス・キーもフランツ・トスト代表も、独占供給という初体験に、さらに期待を膨らませたが、スピードは未確認。
去年までのマクラーレンとホンダの関係は、蜜月の関係とは言えなかったが、今年のトロロッソ・ホンダは、お互いを理解し合い、リスペクトし、信頼関係の上で作業を進めている。
渋いスタートになったのが、フェルナンド・アロンソがステアリングを握ったマクラーレン・ルノー。午前中に僅か10周を走った右コーナーで、右後輪が外れるトラブルでアロンソはスピン、コースアウト。
マシンを修復して午後には走行できたが、アロンソの午前中のタイムは1分24秒台で昨年のマクラーレン・ホンダの初日と同じ。トップのリカルド+レッドブルが記録した1分20秒台は、去年の初日トップのハミルトン+メルセデスが1分21秒台だったことを考えると、芳しいタイムではなかった。
ところが、アロンソは、後輪脱落コースアウトで傷めたマシンが修復された午後になると、51周を稼いで一気に5番手に進出。二日目以降のタイムが気になる結果となった。
テストは、2月26日~3月1日の4日間続けられ、一旦休んで3月6日~9日にパート2が4日間行なわれる予定。
◆バルセロナ1st合同テスト初日結果
1. リカルド+レッドブル 1分20秒179(60+45=105)
2. ボッタス+メルセデス 1分20秒349(58+0=58)
3. ライコネン+フェラーリ 1分20秒506(60+20=80)
4. フルケンベルグ+ルノー 1分20秒547(73+0=73)
5. アロンソ+マクラーレン 1分21秒339(10+51=51)
6. サインツ+ルノー 1分22秒168(0+26=26)
7. ハミルトン+メルセデス 1分23秒327(0+25=25)
8. ハートレー+トロロッソ 1分22秒371(46+47=93)
9. ストロール+ウィリアムズ 1分22秒452(22+24=46)
10. グロジャン+ハース 1分22秒578(32+23=55)
11.エリクソン+ザウバー 1分23秒408(41+22=63)
12.マゼピン+フォースインディア 1分25秒628(22+0=22)
13.シロトキン+ウィリアムズ 1分44秒148(0+28=28)
※括弧内は、午前+午後=トータルの周回数。
(27日につづく)
[STINGER]山口正己